国枝慎吾と藤原卓行が語る「スポーツの力と人間関係の共通言語」
2026年、世界規模のスポーツイベントが目白押しとなるなかで、私たちは二人の特別な対話に耳を傾けました。男子車いすテニス界を牽引する国枝慎吾氏と、JTBコミュニケーションデザインの代表取締役である藤原卓行氏が、スポーツがいかに人を結びつけ、共通の言語となるかについて語り合います。
1. スポーツの力が生むつながり
藤原:2026年はスポーツ界において重要な年です。国枝さんの実績を通じて、勝つことの意味や「できない」を如何に打破するかを伺いたいです。
国枝:車いすテニスの常識を覆したバックハンドの強打を例に取り上げます。一般には、スライスショットが主流であるとされる中で、私は「できない」という言葉を機会と捉え、体幹やプレースタイルの見直しを行いました。これが、自分の武器に変わった瞬間です。
藤原:サーブ後すぐにネットに詰める戦術も同様です。常識を疑うことが新たな可能性を開くというメッセージですね。
2. スポーツ観戦の醍醐味
国枝:スポーツの魅力は、「シナリオがない」こと。どんな展開になるか分からないドキドキ感が、観客や選手を一体にします。
藤原:現地での観戦の価値は、視覚だけではなく、心の交流でもあると思います。私たちが手掛ける「スポーツホスピタリティ」でも、観客同士が自然と会話し合える環境を大切にしています。
3. 感動が人を動かす瞬間
藤原:スポーツが生む「共通言語」としての力は、日常生活や組織の中でも見られます。
国枝:私もロンドン2012パラリンピックで、観客の熱狂がきっかけで多くの人が車いすテニスに興味を持つようになった経験があります。その感動が行動につながったのです。
4. 選手の背中が人を導く
藤原:自国開催のオリンピックが果たす役割も大きいです。国枝さんは東京2020の開催決定が競技人生の転機になったと述べています。
国枝:そうですね。自国開催の舞台に立つことは、選手にとって特別な意味を持ちます。そして、若い選手が成長する環境としても重要なのです。
日本国内や世界のスポーツイベントが盛り上がる中で、国枝氏の視点や藤原氏の考え方は、多くの人々に新たなつながりや価値を提示します。この対談を通じて、私たちもその一翼を担い、スポーツの持つ力で社会に貢献していくつもりです。