オリコが完全子会社化したOBLの新たな挑戦
株式会社オリエントコーポレーション(通称オリコ)は、2026年3月30日付で、東京センチュリー株式会社が保有する株式会社オリコビジネスリース(以下、OBL)の全株式を取得することを発表しました。この決定により、OBLはオリコの完全子会社となります。この動きは、リース市場における両社の戦略的な連携を強化するものとして注目を集めています。
OBLの設立と成長の背景
OBLは2015年4月、オリコと東京センチュリーの合弁によって設立されました。両社の強みを生かし、ベンダーリースに特化した企業としてリテール市場におけるリース需要に応えてきました。最近では、2023年9月にオリコの議決権保有割合を50%から80%に引き上げ、OBLを連結子会社化するなど、積極的な事業戦略を展開しています。このような動きは、リース市場においての競走優位性を確立するための重要なステップといえます。
戦略的提携と経営効率の向上
完全子会社化の目的には、OBLの経営効率を向上させ、迅速な意思決定を可能にするというオリコの意向がありました。東京センチュリーとの間には、個人向けオートリース事業での協業関係があり、今後も良好な関係を維持し続けることが明言されています。これにより、オリコはリース事業の展開をさらに加速させていく考えです。
環境変化に応じたビジネスチャンス
リース業界は、金利の上昇や新たな会計基準の導入など、さまざまな環境変化に直面しています。オリコはこれらの変化を逆にビジネスチャンスと捉え、小規模事業者への与信やWeb申込システムの強みを活かして、新たなマーケットへの進出とチャネルの多様化を目指しています。特に、中小企業をターゲットにした信用供与や生産性向上支援が、今後の事業戦略の中心となるでしょう。
将来への展望
オリコは2026年3月期を起点とする中期経営計画を策定しており、「中小企業などへの信用供与・生産性向上支援」を事業戦略に掲げています。OBLの完全子会社化により、これまで築いてきたノウハウやリソースをフル活用し、変化する市場環境に柔軟に対応しながら、顧客へのサービス向上を追求していく方針です。リース事業の持続的成長が期待される中、OBLは小口リース市場でのプレゼンスをさらに高めていくことが見込まれています。
会社概要
OBLの本社は東京都千代田区に位置し、リース業務及びその付随業務を行っています。設立から約8年の間に培った経験と知識をもとに、今後も新たな挑戦を続けていくことでしょう。オリコの提供するサービスの向上とリース事業の拡大には、引き続き大きな期待が寄せられています。