FusicとUpstageが生成AIで戦略的提携
福岡県中央区に本社を置く株式会社Fusicと、韓国ソウルに本社を持つグローバルAI企業Upstageが、生成AI分野での包括的な協業を目指す戦略的な提携を発表しました。この提携により、両社は日本市場への生成AIソリューションの導入を加速させることを目的としています。
提携の背景と目的
今回の提携では、Upstageが開発した「Solar」シリーズの大規模言語モデル(LLM)や、日本企業向けにカラクリ株式会社と共同で開発した高性能モデル「Syn」の先端技術を活かします。Fusicは、地域密着のネットワークとノウハウを提供し、それぞれの強みを活用した新しいビジネスモデルを構築することで、AI技術の普及を図るのです。
両社は、これからPoC(概念実証)プロジェクトの推進や、市場投入戦略の共同策定、人材育成において幅広く協力する計画です。この取り組みは、日本の企業にとって生成AI技術の理解を深め、導入を促進する大きな一歩となるでしょう。
各社の役割
提携において、Upstageは以下の支援を行います:
- - LLMおよびDocument AIに関する技術トレーニング
- - AIユースケースに関する具体的なアドバイザリー
- - AWS Marketplaceを通じたソリューション展開の支援
一方、Fusicは特に九州地域において以下の活動を行います:
- - 新規顧客開拓およびPoCプロジェクトの推進
- - 生成AI関連イベントの共同開催
- - 地域連携を強化して、双方のビジネス機会を創出
部門代表者のコメント
今回の提携について、各社の代表者は期待を寄せています。UpstageのCTOイ・ファルソク氏は、Fusicとの協業を通じて実績のあるAI技術を日本に提供できることを嬉しく思い、日韓の連携を深める機会を得られたことに感謝の意を示しました。
Upstage AI株式会社の代表取締役松下紘之氏も、故郷九州でFusicとの協業を誇りに思い、地域から新たな地方創生の形を共に創り上げる意欲を表明しました。最後にFusicの納富社長は、韓国のAI企業との連携を通じて生成AI事業の強化を目指す意向を示しました。
Upstageについて
Upstageは2020年に設立されたグローバルAIスタートアップで、「Building intelligence for the future of work」をミッションに掲げ、企業の業務効率化を目指したAI技術の開発に注力しています。生成AI言語モデルやDocument AIを活用し、人間中心のAIの実現に向けた取り組みが評価されています。
この提携は、福岡から始まる新しいAIの潮流として、地域経済に貢献し、より良い未来を創造していくことでしょう。