電通の文化変革
2025-12-05 11:26:27

電通が企業文化変革プログラム「Culture For Growth」を全球展開

電通が企業文化変革プログラム「Culture For Growth」を全球展開



株式会社電通は、企業の業績向上に必要不可欠な「企業文化の変革」を支援する新たなプログラム「Culture For Growth」を2024年7月からグローバルに提供すると発表しました。このプログラムは、国内での経験を基に築き上げたノウハウと、電通ならではのグローバルネットワークを活かして、海外市場での事業成長を促進することを目的としています。

プログラムの目的と背景



近年、多くの企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)やサステナビリティへの取り組みに迫られています。それに伴い、企業は競争力を高め、収益基盤を多様化させるために、新たな現地法人を設立したり、新規事業を進めたりしています。しかし、経営者が変革を試みても、社内からの協力を得られなかったり、従業員が変革に対して消極的であったりする問題が浮上しています。このような課題への対応として「企業文化の変革」が、経営の重要な課題となっているのです。

この「Culture For Growth」プログラムは、企業の文化をデータに基づいて分析し、問題点を明確にする「カルチャー診断」や、リソースを見極める「人財診断」を行うための独自のツールとフレームワークを提供します。本プログラムを通じて、クライアントと共に議論を重ねながら、アクションプランの策定から実施までを包括的に支援します。

海外市場における調査結果



グローバル展開に向けて、電通は先行してインド、台湾、イギリス、アメリカ、カナダの5つの市場において、企業の変革状況や文化を理解するための従業員意識調査を実施しました(調査期間:2024年11月26日~12月10日)。調査対象は変革に取り組む企業に勤務する20〜59歳の3100人で、この結果から得られた重要な知見が注目されています。

調査の主な発見


1. 企業の変革
グローバル各市場において、企業は「デジタルトランスフォーメーション」と「組織の変革」に共通して取り組んでいることが明らかになりました。また、市場によって変革の取り組み内容は異なり、インドでは「新規事業や新規部門の立ち上げ」が重要視されている一方、台湾では「戦略の変更」、アメリカやカナダでは「文化のチェンジマネジメント」が重視されています。

2. 企業文化の影響要因
各市場から回答を得た結果、自社の企業文化に影響を与えた要因の中で最も多かったのは「社のビジョンやパーパス」であり、その後には「社員育成」や「明確な戦略」が続きました。

3. 文化に対する印象の違い
各市場でのポジティブな印象は異なり、インドでは「リーダーシップの信頼感」が評価されていますが、台湾では「スキル向上に対する支援」が高評価です。一方、ネガティブな印象には、インドで「成長意識の欠如」、台湾で「部門間の関係悪化」などが指摘されました。

4. 変革に対する共感と期待
インドでは変革に対する共感や期待感が高く、特に肯定的な回答が9割を超える結果が出ました。一方、台湾・アメリカ・カナダでは共感や期待の割合が相対的に低く、企業文化の変革が浸透しているかどうかに差が見られました。

今後の展開



電通グループは、クライアントの変革を支援するビジネストランスフォーメーション(BX)サービスのグローバル展開を昨年から積極的に推進しています。これまでの日本での実績を基に、様々なビジネス課題に対応していきます。今後も電通の強力なクリエイティビティと実行力をもって、BXのさらなるグローバル展開を進めていく予定です。


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