全国から参加者を集めた『HRカンファレンス2025-春-』
2025年5月14日から16日、さらに20日から22日の5日間にわたり、全国の人事関係者が集合した『HRカンファレンス2025-春-』が盛況のうちに行われました。この年のカンファレンスは、後援として厚生労働省が後ろ盾となり、20,908名という多数の参加者を迎えました。
様々なテーマに触れる講演の数々
本イベントでは、200以上の講演が行われ、人事および組織に関する幅広いテーマが取り上げられました。人事領域のオピニオンリーダーが300名以上登壇し、多様な視点でビジネスパーソンに向けて貴重なエッセンスを提供しました。
特に印象的だったのは、一橋大学の伊藤邦雄氏による「人的資本経営3.0」についての講演です。このテーマは、現代企業が直面する課題に対して、如何に人的資本を活用していくべきかを示唆しています。加えて、文芸評論家の三宅香帆氏とLIFULLの羽田幸広氏が提唱する「言語化」の重要性や、ピープルファクターコンサルティングの高橋俊介氏による「突破人材」のキャリア構築についての考察も、多くの参加者に共感を呼びました。
さらに、富士フイルムの人事部門が経営にどのように貢献しているのか、その具体的な取り組みについても深く掘り下げて議論されました。現場の声を反映した人事施策や、新しい人事制度のあり方といった先進的な事例は、非常に興味深く聴かれました。
高い参加者満足度
このイベントの参加者満足度は92.5%という高い数字を記録し、参加者からは講演内容の質や情報の新鮮さに対する高評価が寄せられました。運営委員会が実施したアンケートによれば、多くの参加者が「満足」または「やや満足」と回答しており、今回のカンファレンスの成功を裏付けています。
日本の人事部について
『HRカンファレンス』は、日本の人事部が主催する人事関連イベントであり、2009年から開催されています。約37万人の人事正会員を有し、企業人事や経営層、管理職が人と組織の課題を解決するための知識を得る絶好の機会となっているのです。最新のHR情報、先進的な取り組み事例、インタラクティブな講演を通じ、参加者は企業成長に向けた新たな方向性を見出しています。
今後の予定
2025年には8月と11月にも『HRカンファレンス』が予定されています。詳細については日本の人事部のウェブサイトで追って発表されますので、要チェックです。
『HRカンファレンス2025-春-』は、参加者にとって人事の未来を考えるための貴重な時間を提供し、多くの人が帰路につく際には新たな視点を持っていたことでしょう。今後の位置づけが期待されます。