アルパカ社とシタデル・セキュリティーズの提携拡大
2024年7月25日、米国カリフォルニア州サンマテオで、テクノロジー企業のアルパカ社は、金融市場で高い地位を誇るシタデル・セキュリティーズとの提携が拡大したことを発表しました。この提携は、特に日本市場に焦点を当てた戦略的なもので、両社の専門性を融合させることにより、米国株式やオプションの取引における証券仲介インフラと取引執行、決済システムの向上を目指します。
アルパカ社は、これまで世界30カ国にわたって、その証券業務基盤を提供してきました。また、2019年よりシタデル・セキュリティーズと取引執行サービスで提携を結び、互いの強みを生かしてきました。 今回の提携拡大によって、日本の証券会社に対し、最先端の取引執行技術や、顧客取引記録管理システムをワンストップで提供することで、各社のニーズに応じたシステム開発とサポートが可能になります。
アルパカ社の足跡
アルパカ社は、日本法人のAlpacaJapan株式会社を通じて、過去10年間にわたり独自のデータベース技術を活用した証券サービスやソリューションを国内の金融機関に提供してきました。さらに、証券業務に関する高い専門性を有し、金融テクノロジーにおける革新を常に推進しています。シタデル・セキュリティーズは、国内の金融機関に向けたサービス強化のため、2022年に東京オフィスを開設し、日本市場での信頼性の高い流動性の提供を行っています。
投資家への新たな価値の提供
アルパカ社の共同創業者兼CEOの横川毅氏は、今回の提携拡大により、アルパカ社の証券業務基盤とシタデルの取引執行能力を組み合わせることで、日本の投資家や機関投資家に新たな魅力的なサービスを提供することができると強調しています。一方、シタデル・セキュリティーズの加藤真一郎氏は、このパートナーシップが投資家にとっての取引環境向上を意味していると述べています。
さらに、シタデルのエグゼキューション・サービスのグローバル責任者であるジョゼフ・メケイン氏も、アルパカ社との協力によって日本の証券会社がシタデルの取引プラットフォームをシームレスに利用できるようになることで、米国証券投資へのアクセスの向上が見込まれます。
開発者を支えるAPI
アルパカ社は、証券会社の運営だけでなく、開発者が自動取引アルゴリズムを作成したりフィンテックのサービスを立ち上げる際に利用されるAPIも提供しています。これにより、グローバルな開発者コミュニティにて、その存在感を高めています。このように彼らは投資家および開発者の両方に対して価値を提供し続け、金融テクノロジーの未来を切り開いています。
アルパカ社とシタデル・セキュリティーズの基本情報
アルパカ社: 世界中の金融機関に対し、証券クリアリング業務等を提供。
シタデル・セキュリティーズ: 幅広い商品を取り扱うマーケット・メイカーとして、最先端の取引執行サービスを展開。
この提携により、日本の投資環境が一層進化することが期待されます。