アパレル業界の海外進出の鍵を握る越境ECの成功戦略
2026年3月18日、東京・渋谷で開催された「ファッションDX・AIサミット2026」にて、ZenGroup株式会社が日本のアパレルの海外展開に向けた戦略を発表しました。このイベントは、繊維・ファッション業界とファッションテック企業の交流を促進することを目的としており、越境ECの重要性が再確認されました。
越境ECの現状
近年、国内のEC市場は成長が鈍化している一方、アジアを中心とした海外では日本のアパレルに注目が集まっています。日本製品の特長である「丁寧なものづくり」や「独自性のデザイン」は多くの顧客に受け入れられ、特にSNSの普及に伴い、日本ブランドの認知度が一気に広がってきました。特に、「Used in Japan(日本の中古品)」が欧米市場でサステナブルな選択肢として評価されています。
市場規模も今後数年間で成長が予測され、年平均成長率11.7%の見込みです。この追い風を受けて、日本アパレルは世界市場へのアプローチが一層重要となるのです。
日本企業が直面する「3つの壁」
しかし、日本企業が国際市場に進出する際には以下の「3つの壁」が存在します。
1.
言語の壁:海外顧客とのスムーズなコミュニケーションが難しい。
2.
決済の壁:国ごとの異なる決済手段への適応が求められるとともに、不正利用のリスクも懸念される。
3.
配送の壁:国際配送におけるコストやリードタイム、運用の複雑さが負担となる。
さらに、人材確保やマーケティング戦略の構築も大きな課題です。そのため、関心はあるものの実際に行動を起こせない企業も多く見受けられます。
成長に向けた越境ECの視点
越境ECを事業成長に繋げるためには、次の視点が重要です。
- - スモールスタートでの検証を行うことで、リスクを軽減しながら市場の動向を見極められます。
- - 海外ユーザーの視点を取り入れた商品設計やクリエイティブが必要です。
- - データに基づく改善を継続することが不可欠です。
また、地域ごとのニーズに応じた戦略も求められます。例えば、欧米ではメンズセクションやコレクション性の高い商品が、アジアでは実用性のある商品が支持されています。
オンラインとオフラインを融合した体験
越境ECの効果を最大限に引き出すためには、単にECを展開するだけではなく、インバウンドと連携した顧客体験の設計が必要です。訪日前から情報接触を持ち、来店して商品を見た後、帰国後にECでの購入につながる一貫した体験を提供することで、顧客との長期的な関係構築が可能でしょう。
最後のコメント
Zengroupの講演者は、「国内の競争が激しさを増す中、海外展開は避けて通れない道です。しかし多くの企業が抱える最初の一歩を踏み出すことが難しい状況です。越境ECをノーリスクで始められる「ZenLink」を活用しつつ、認知度向上や売上向上の施策を提案し、企業に寄り添ったサポートを提供いたします」と述べています。
ZenGroup株式会社について
ZenGroupは、「世界の越境EC販売額20%を日本に」というビジョンを掲げ、海外向けの販売プラットフォーム、プロモーション、クリエイティブをトータルで支援しています。現在は300万人以上の会員を持ち、175の国・地域へ950万点以上の商品を発送するなど、日本の素晴らしい商品と文化を世界に届ける仕組みを整えています。