角川大映スタジオがダビングステージをリニューアル
2023年、角川大映スタジオはダビングステージをリニューアルオープンしました。この新ステージは、映画製作のために最適化された設備を誇り、特に劇場用Dolby Atmosに対応した点が大きな特徴です。Dolby Atmosとは、従来のサラウンドシステムを超え、立体的な音響空間を生み出すことができる最新技術で、音声トラックを個別のオブジェクトとして扱うことが可能です。これにより、視聴者はまるでその場にいるかのような臨場感を体感できます。
新たに対応したDolby Atmos
このリニューアルにあたって、角川大映スタジオはステージをDolby Atmos対応にし、他にはない音響体験を提供します。3Dオーディオ市場は近年急成長しており、映画だけでなく、ゲームや音楽の制作にも大きな影響を与えています。日本国内でDolby Atmosに対応したダビングステージは3番目となり、国際的な映像制作にも貢献できることが期待されています。
大きな音響特性の実現
新たに導入されたミキシングコンソール「Avid S6」は、高解像度な音響を実現するために10MHz対応のグランドマスタークロック「DXD-16」を採用。さらに、ナチュラルな音響空間を実現するための柱状拡散体「AGS」を残しつつ、内装も一新しました。これによって、Dolby Atmosに最適な音響特性を実現しています。
和モダンデザイン
また、室内デザインも一新され、他のダビングステージにはない明るい雰囲気に仕上がっています。ステージ前方は黒で統一され、映像への没入感を高めています。一方で、後方にはタニハタの組子細工を用いた「和モダン」が取り入れられ、落ち着いて制作に取り組める環境が整っています。環境への配慮も忘れず、新たにデザインされた作業机には天然リノリウム素材が使用されています。
ステージスペック
このリニューアルされたダビングステージには、高性能な機材が多数揃っています。以下がその一部です:
- - Mixing Console: Avid S6 Dual Head 72Fader
- - DAW: Avid ProTools HDX3×6
- - スピーカー: JBL 5742/9310/AM5212|00/4645C
- - アンプ: Crown I-TECH5000HD/Crown DCi 8|600DA
- - プロセッサー: BSS BLU-806
- - 映像再生機: Avid Media Composer Artist|DNxIO
- - プロジェクター: NEC NC2000C DLP Cinema Projector
会社概要
角川大映スタジオは、2013年に設立された会社で、東京都千代田区に本社を置いています。美術製作を含む撮影スタジオやポスプロ設備のレンタル事業を手掛けており、常に最新技術を取り入れています。詳細は公式サイトを確認してください。
リニューアルオープンしたダビングステージは、映画や映像コンテンツの制作だけでなく、視覚と聴覚を刺激する新しい体験を提供してくれることでしょう。今後の活躍から目が離せません!