金沢・La RINAカフェで楽しむアートと食のコラボレーション

La RINAカフェでのアート体験

金沢市香林坊に広がる商業施設『クラソ・プレイス香林坊』のG階に位置する【La RINA】は、イタリアンレストランとカフェからなる、地域の新たな食の拠点です。このカフェフロアでは、毎月異なる工芸や美術作品を展示販売する「La RINA Cafe Wall Art」が設けられ、訪れるたびに新しいアートの息吹を感じさせてくれます。

現在開催中の展示『七月の鯨展−忘却と消去−』は、アーティスト・七月の鯨氏による個展です。彼は、言葉を素材にした前衛的な平面作品を通じて、記憶や忘却といったテーマを探求しています。この展覧会では彼の新作10点が展示され、斬新な表現に触れることができます。展示は2026年1月12日（祝・月）まで開催され、入場は自由です。

七月の鯨氏の独自なアプローチ

七月の鯨氏は、長崎県佐世保市出身で、現在は神戸に在住し、アートの幅を広げています。彼の作品は、機械と人間の記憶の違いについて考察し、逆に忘却をテーマにしたメッセージを届けるものです。彼は言葉をコード化し、それを用いて新たな視点で書の在り方を表現します。

「人は忘れることができるが、機械は消去することしかできない。」

このような彼のシンプルでありながら深いステートメントは、観る人に強いインパクトを与えます。

さらに続く展示『大野咲樹展−BOP−』

そして、2026年1月14日からは金沢市を拠点としたアーティスト・大野咲樹氏による新たな展覧会が始まります。『-BOP-』は、シルクスクリーンやフォトグラムを通じて、線・面・色の重なりが生む空間感を表現した作品をお披露目します。大野氏は、製造業の工程とアートの関係性を探求し、音楽用語の「bop」を用いてその軽やかさと複雑さを表現しています。彼の作品には、線の重要性や立体感を与える独自の視点が織り込まれており、見逃せない内容となっています。

目で楽しむアート、味わい楽しむ食

La RINAカフェでは、アート鑑賞の合間に、地域の食材を活かしたレストランメニューも堪能できます。ここでは、石川県の新鮮な魚介類を使ったイタリアンが楽しめ、贅沢なひと時を過ごすことができます。カフェでは、野々市市の名店「NiOR」のサンドイッチや自家焙煎のコーヒーが提供され、食の楽しみを深めてくれます。

このように、La RINAカフェではアートと食の両方を一度に楽しむことができ、まさに五感を満たす時間を提供しています。金沢を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。新たな発見が待っています。