二重埋没法の長期安定性に関する研究
美容医療の分野で、二重埋没法はその低侵襲性と短いダウンタイムから非常に人気があります。このたび、TCB東京中央美容外科の奥村公貴医師を含む研究チームが、二重埋没法における連続法と2点法の長期的な安定性に関する大規模な研究結果を発表しました。詳細は、国際美容外科学術誌「Aesthetic Plastic Surgery」に掲載され、1,000例のデータを基にした初の大規模な比較研究となりました。
研究の背景
二重埋没法は、日本における美容外科手術の中で特に高い人気を誇っています。しかし、施術に用いる手法には主に連続法と2点法があり、それぞれの長期的な安定性についての文献は多くありませんでした。そこで、TCBの医師たちは、これら2つの手法の長期的な効果を客観的に比較する必要があると考えました。
研究の目的と方法
本研究では、2020年10月18日から11月28日の間に手術を受けた1,000名の患者を対象に、4年間の後ろ向きコホート研究を実施しました。患者は連続法および2点法の2つのグループに分けられ、それぞれ500名ずつが研究に参加しました。この研究では、再手術の有無やその理由、再手術までの期間を記録し、Kaplan–Meier法とCox比例ハザードモデルを用いて統計解析が行われました。
研究結果
結果として、連続法を使用したグループの再手術率は13.4%であったのに対し、2点法の方では26.2%に達しました。これは統計的に有意な差があり(p < 0.001)、連続法が再手術のリスクを大幅に低下させることが示されました。Cox回帰分析によっても、2点法における再手術リスクは有意に上昇することが確認され(ハザード比 = 2.12, p < 0.001)、これが事実として裏づけられました。ほとんどの再手術理由(81.87%)は縫合糸の緩みであり、この傾向は特に2点法に多く見られました(23.4%対8.2%)。
結論と意義
連続法は2点法と比較して、長期的な安定性が高く、再手術率も明らかに低いことが判明しました。この研究結果は、埋没法を選択する際の意思決定において有用なエビデンスを提供し、患者の術後満足度の向上や医療資源の最適化に寄与することが期待されます。
TCBの取り組み
TCB東京中央美容外科では、全国に105院を展開し、患者様の「美しくなりたい」を実現するための多様な美容医療メニューを提供しています。奥村医師の研究は、同クリニックの美容医療の信頼性と専門性をさらに高めるものとなっています。今後も、TCBは新たな研究や技術の開発に力を入れていくことでしょう。
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