千葉県柏市で実現、自動運転レベル4の特定自動運行開始が迫る

柏の葉地域における自動運転バスの実現

千葉県柏市の柏の葉地域では、自動運転技術が進化し、特定自動運行（自動運転レベル4）がもたらされる準備が進んでいます。この取り組みは、柏ITS推進協議会が中心となり、2019年から始まった自動運転バスの実証実験を経て、今まさに新たな段階に入ろうとしています。

実証実験の経緯

2019年11月からの取り組み

柏ITS推進協議会は、一般車両や歩行者、自転車が混在する一般道での自動運転バス実証実験をスタートしました。この段階では自動運転レベル2の技術が用いられ、基盤となる技術の開発が進められました。

国からの支援を受けて

2021年度からは、経済産業省と国土交通省の共同事業「RoAD to the L4」に採択され、特定自動運行実現に向けた公道走行試験が追加されました。このコンソーシアム、通称CooL4は、東京大学を中心に多様な研究機関や企業が集まり、データ分析と技術開発を推進しています。

認可取得のプロセス

2025年8月29日、先進モビリティ株式会社が開発した中型自動運転バスは、国土交通省から自動運転バス（レベル4）の認可を受けました。この成果は、実証実験の成果を基にしており、今後の商用運行へ向けた大きな一歩となりました。

本格的な運行開始へ

許可の取得

2025年11月には東武バスセントラル株式会社が特定自動運行の許可を取得し、2026年1月から柏の葉地域の一部区間での営業運行が開始される見込みです。具体的には、東京大学柏キャンパスのシャトルバスルートの一部、すなわち一号近隣公園停留所から三井ガーデンホテル柏の葉パークサイド前停留所までが特定自動運行区間となります。