2025年2月8日(土)と9日(日)、東京の聖心女子大学で「核兵器をなくす国際市民フォーラム」が開催されます。このフォーラムは、広島と長崎への原爆投下から80年を迎えるにあたり、核兵器廃絶の重要性を改めて訴えるイベントです。主催は一般社団法人核兵器をなくす日本キャンペーンで、理事長には田中煕巳さんが就任しています。
フォーラムでは、国内外から多くの専門家が参加し、それぞれの視点から核兵器の非人道性や危険性について語ります。また、ノーベル平和賞の授賞式で演説を行った日本原水爆被害者団体協議会の代表でもある田中煕巳さんも講演を行う予定です。専門家の意見を通じて、参加者が核兵器廃絶に向けた知識を深め、具体的なアクションへとつながることを目指しています。
1日目のトークセッションでは、被爆者への支援活動や核兵器禁止条約の拡大について話し合います。このセッションでは、参加者が戦争の悲劇を忘れず、どのように未来を築くかを考える貴重な機会となるでしょう。また、2日目はより広範なテーマを扱い、核兵器廃絶の持続可能な開発目標(SDGs)や、ジェンダー、宗教、核軍縮に関する議題が予定されています。
特筆すべきは、アカペラサークルのミニライブや、被爆の実情をVRで体験できるワークショップなど、参加者が楽しみながら学べるプログラムが多数用意されている点です。これにより、さまざまな年齢層が参加しやすくなっています。特に24歳以下の若者には割引料金が適用されるため、多くの若い世代に参加を呼びかけています。
フォーラムでの議論や提言は、2025年3月にアメリカのニューヨークで開催される核兵器禁止条約の第3回締約国会議に提出される予定です。このように、国際的な場での意見発信を通じて、核兵器廃絶を目指す活動がさらに広がることが期待されています。
会場参加の詳細は、一般向けチケットが1日当たり2,000円、2日間通しで3,000円です。ユース向けのチケットも設定されており、24歳以下の方は1日1,500円、2日間通しで2,000円で参加可能です。定員は300人となっており、申し込みは早めに行った方が良いでしょう。参加希望者は、オンラインでも視聴できるため、自宅からもアクセス可能です。
このフォーラムを通じて、被爆の経験を持つ人々と若い世代が手を取り合い、未来に核兵器のない世界を築いていくための第一歩を踏み出す機会を提供しています。今なお多くの課題に直面する平和活動に、パルシステムはこれからも積極的に取り組んでいく所存です。