日本のスタートアップ市場は、世界に比べて規模が小さく、投資環境も厳しい状況にある。株式会社ピープルドットは、この状況を変えるため、AI・データサイエンス分野における日本のシリコンバレー創出を目指し、新たな取り組みを開始した。
同社は、データサイエンス・ビジネススクール「datamix」を運営しており、これまで多くのデータサイエンス人材を育成してきた。しかし、同社は卒業生の多くが優れたアイデアを持ちながらも、それを形にするための支援が不足していることに気づき、新たなプラットフォーム「AI & データサイエンス・アントレプレナー・ステーション」を創設した。
このプラットフォームは、datamix卒業生のコミュニティを活用し、集合知によってアイデアを検証・社会実装していくことを目的としている。卒業生が抱える課題やアイデアを共有し、チームで協力して解決策を検討する。資金面では、活動費やMVP制作費などの支援も行われる。
参加者は、プロブレムオーナー、サポーター、ファシリテーターの3つの役割を担う。プロブレムオーナーは具体的な課題やアイデアを持つ人、サポーターはプロブレムオーナーを支援する人、ファシリテーターはチームの活動を促進する役割を担う。
このプラットフォームでは、シリコンバレー流の起業経験を積むことができるだけでなく、事業開発やプロダクト開発の実践的な経験、AIやデータサイエンスの知見を実際のプロジェクトで活用する機会、多様なプロフェッショナルとのネットワーク構築など、様々なメリットが得られる。
ピープルドットは、このプラットフォームを通じて、日本のスタートアップ市場の活性化に貢献していくとしている。