タイワン・セミコンダクターが日本市場で新たなダイオードを発表
2023年、台湾に本社を置くタイワン・セミコンダクター(TSC)が、日本における高耐圧ダイオードの取り扱いを開始しました。この新製品は、1200Vおよび1600Vという高い耐圧性能を持ち、特に産業機器や電気自動車(EV)のバッテリーシステム向けに最適です。これにより、高効率で高い信頼性が求められる現代の技術ニーズに応えることができます。
高圧アプリケーションのニーズに応える
近年、EV市場は急速に成長しており、それにともなってバッテリー電圧が高耐圧化しています。この背景を受けて、タイワン・セミコンダクターは高効率で高耐圧のダイオードを開発しました。本製品は、低い接合容量を持ち、最速の75ナノ秒という逆回復時間を誇ります。これにより、高電圧バッテリーシステムでのIGBTや、非飽和保護回路での利用が可能です。さらに、代替エネルギーシステムや高電圧電力システムなど、幅広い用途での使用も見込まれています。
小型パッケージと高耐熱性
タイワン・セミコンダクターの新しいダイオードは、小型パッケージを採用しており、基板の設計も省スペース化できます。加えて、最大接合部温度175度という高耐熱性を持ち、車載電子機器の厳しい信頼性規格「AEC-Q101」にも適合しています。これにより、厳しい熱環境下でも安定した性能を発揮します。
タイワン・セミコンダクターの歴史
タイワン・セミコンダクターは1979年に設立され、45年以上の歴史を持つ企業です。ダイオードをはじめとするさまざまな半導体製品をグローバルに展開してきました。日本市場にも2003年に日本法人を設立し、以来、安定した品質と供給を続けてきています。特に産業機器やサーバー電源など、高い信頼性の求められる分野で選ばれているメーカーです。
高効率ダイオードの発表についてのコメント
株式会社タイワン・セミコンダクター・ジャパンのカントリーディレクター、佐藤正信氏は、「高耐圧かつ高効率のダイオードを日本市場に提供できることを非常に嬉しく思います。EVをはじめとする高耐圧なバッテリー電圧に対応し、IGBTを用いた回路構成のインバータには、弊社の製品が非常に適しています。今後も日本市場のニーズに応えるべく、積極的に新製品を展開していく所存です」とコメントしています。
さらなる情報
本製品の詳細な製品概要やスペックは、公式ウェブサイトにアクセスすることで確認できます。また、YouTubeやLinkedIn、Xなどのプラットフォームでも最新情報を提供しています。高品質な半導体技術を提供するタイワン・セミコンダクターの新たな一歩にぜひご注目ください。