箕輪町の新たな気象観測システム
長野県の箕輪町では、気象庁による観測装置が設置されていないため、地域特有の気象現象の把握が難しい状況が続いていました。特にゲリラ豪雨のような局地的な気象は、事前の対策が求められるため、町独自の取り組みが必要とされていました。
このような背景から、箕輪町は平成24年から地域内の6箇所に気象観測装置を独自に設置し、情報を公開してきました。しかし、観測機器の老朽化が進む中、令和4年5月には機器の更新を行い、さらに観測情報のリアルタイム更新が可能なWEBサイトを立ち上げました。これにより、住民に対して分かりやすく、視覚的に伝えることが可能になりました。
アプリとの連携による防災の強化
新たに設立された「箕輪町気象観測情報」は、地域コミュニケーションアプリ「みのわメイト」と連動しています。「みのわメイト」は、雨量や風速、暑さなどの指標が設定された基準値を超えた際に、瞬時にプッシュ通知やアラートを発信する機能を備えています。これにより、住民一人ひとりが防災意識を持つきっかけとなり、実際の災害時には迅速な行動が求めることができます。
WEBサイトはこちらから確認できます:
箕輪町気象観測情報
「みのわメイト」の多様な機能
「みのわメイト」は、箕輪町の防災情報や行政情報を提供するためのアプリで、利用者の増加が著しいです。2022年6月時点で会員数は約7000人に達し、若年層を中心に非常に高い普及率を誇ります。以下のような機能があります:
- - 音声やテキストによる情報配信(双方向性)
- - 掲示板、スケジュール、アンケート機能
- - 学校間との連絡網としての活用
- - ゴミ分別情報
今後も地域の活性化に貢献していくため、長野県上伊那郡と協力しつつ、さらに便利で使いやすい機能を追加していく予定です。アプリの詳細は
こちらでご覧いただけます。
Groupair Plusによる地方自治体へのサポート
このような取り組みは、株式会社J-WAVE iが開発した自治体向けアプリソリューション「Groupair Plus」によるものです。「Groupair Plus」は地域の情報や防災情報をスムーズに住民に届けるためのプラットフォームで、音声自動再生機能を活用することで高齢者にも便利な情報提供が可能です。
これまでも「やまがメイト(熊本県山鹿市)」、「かつうらメイト(千葉県勝浦市)」など、各自治体に合わせたオリジナルアプリの提供を行ってきました。それぞれの地域のニーズに応じた情報発信ができることが、強みの一つです。
今後も地域の皆様と協力し、個別対応のアプリケーションを進め、より多くの自治体に導入できるよう努めていきます。詳細については
こちらをご覧ください。