工作物石綿事前調査者の義務化について
2023年に入り、石綿を含む工作物に関する新たな規制が発表されました。特に注目すべきは、令和8年1月1日から施行される「工作物石綿事前調査者」の資格取得が義務付けられる点です。この新しい法律の背景には、老朽化した建物からの石綿の危険性が挙げられます。石綿はその危険性から、不適切な取り扱いがもたらす健康リスクが大きいのです。特に、肺がんや中皮腫といった深刻な疾病のリスクが高まるため、現場作業員の安全対策が求められています。
政府は、こうしたリスクを軽減するため、資格を持った専門家による石綿調査の実施を義務付けました。この規制に対し、CIC日本建設情報センターは対応策として、全国各地で「工作物石綿事前調査者」の講習会を実施することを決定しました。講習は東京や名古屋、大阪、福岡をはじめ、仙台や広島、札幌でも開催され、受講者が必要な知識を得られるよう整備されています。
受講申し込みは早めに
講習会の受付は3月から開始されており、受講定員に達する可能性が高いため、早めの申し込みが推奨されています。受講料は50,000円(税別55,000円)で、全11時間にわたるカリキュラムが用意されています。
カリキュラム内容:
- - 工作物石綿含有建材調査に関する基礎知識1 (1時間)
- - 工作物石綿含有建材調査に関する基礎知識2 (1時間)
- - 石綿含有建材の図面調査 (4時間)
- - 現場調査の実際と留意点 (4時間)
- - 調査報告書の作成 (1時間)
講義の最後には修了試験も実施され、合格者には「工作物石綿事前調査者講習」修了証が授与されます。
受講資格について
この講習を受けるには、特定の条件を満たすことが必要です。詳細については、CIC日本建設情報センターの公式サイトで確認できます。また、特に工作物における石綿事前調査を行わない場合には厳しい罰則が定められているため、この機会にしっかりと対策を取ることが求められます。
罰則について
実際、調査を怠ると元請け業者は3ヶ月以下の懲役または30万円の罰金を科され、発注者もそれぞれ6ヶ月以下の懲役や50万円以下の罰金など厳しい罰則に直面させられます。これは決して軽視できない事態です。
このように、工作物石綿事前調査者の資格が求められる現代にあって、CIC日本建設情報センターの講習会は業界関係者にとって有意義な情報発信となるでしょう。安全を確保するため、ぜひともご参加ください。
詳しい情報や申込みは、公式サイトをご覧ください。
公式サイト: CIC日本建設情報センター