タキヒヨーとアーティエンスが共創型内定者研修プログラムを発表
1751年に創業したタキヒヨー株式会社は、組織開発コンサルティングのアーティエンス株式会社と共同で、新たな内定者研修プログラムを導入しました。このプログラムは、サステナブルなTシャツ作りを通じて、内定者同士のエンゲージメントを高めることを目指しています。
研修プログラムの背景
最近、企業では内定者の入社前の不安や、入社後のミスマッチによるエンゲージメント低下が問題視されています。また、特にZ世代の若者たちは、サステナビリティに強い関心を持っているため、企業にとってはこの視点を取り入れた育成が求められています。このような背景から、タキヒヨーは「NO WASTE PROJECT」から生まれたリサイクル素材「ROOPS」を活用した、内定者が主体的に参加する共創型の研修に取り組むことにしました。
この研修は、全体で6か月にわたるプログラムで、内定者は自らTシャツをデザインし、制作を行います。参加者同士が深い信頼関係を築くことで、研修終了後には「入社への不安が解消された」といったポジティブなフィードバックが寄せられています。
プログラムの特徴
自分たちで創る共創型プログラム
この研修の最大の特徴は、内定者自身がオリジナルデザインのTシャツを作成する点にあります。予め用意されたカリキュラムに従うのではなく、彼らがチームで議論しながら自らのアイデアを形にするプロセスが重視されています。この体験が、彼らにとっての成功体験となり、同期との絆を深めるきっかけとなるのです。
サステナビリティをリアルに体感
さらに、使用するTシャツは「ROOPS」という環境配慮型リサイクルコットンから作られています。参加者はこのサステナブル素材に直接触れ、環境保護の重要性を実感しながら学ぶことが出来ます。このように、サステナビリティを身近に感じられる体験がプログラムの大きなポイントです。
入社後の不安を軽減
研修を受けた新入社員からは、「4月1日の入社が全く不安ではなかった」や「初日から知っている顔が多かったので安心できた」といった声も上がっています。このように事前に築いた人間関係が、入社後の安心感を生むため、効果的なエンゲージメント向上に繋がっています。
今後の展望
タキヒヨーは、この取り組みを通じて得た知見を広く展開し、他の企業の人材育成や組織開発にも役立てたいとしています。アーティエンス株式会社の代表取締役、迫間智彦氏は、「内定者が自らの価値観と企業の価値観を融合させ、主体的な組織人としての第一歩を踏み出すための新たな仕組み」と評価。今後多くの企業にこのプログラムを導入してもらえることを期待しています。
具体的な情報
この内定者向け共創型研修プログラムの詳細やマニュアルは、アーティエンス株式会社のウェブサイトから無料でダウンロード可能です。また、今後もタキヒヨーはサステナブルな取り組みを続け、社会課題の解決を目指していきます。