商品情報の触覚アクセス「ココヨム」
株式会社ロッテは、視覚に頼らずに商品情報をアクセスできる新しいシステム「ココヨム」を開発しました。この取り組みは、視覚障がい者や高齢者を含む多くの人々が商品情報に容易にアクセスできるようにすることを目指しています。2026年9月から導入されるこのシステムは、盲目や視覚障がいを持つ方々にとって、日常生活をより便利にする重要なステップです。
ココヨムの開発背景
「読み上げアプリ」が普及する中でも、視覚障がい者たちは商品のパッケージに記載された情報の位置を把握できず、どこにカメラをかざしていいか分からないという大きな課題に直面しています。このため、ロッテはこのような課題を解決するために「ココヨム」の開発に乗り出しました。初めは視覚障がい者向けとしてスタートしましたが、開発の過程で多くの人々に利便性が広がると気づきました。
しくみの特長
「ココヨム」では、パッケージ上に特定の位置に触れることで情報を感知できる四角い溝を設けています。この溝により、視覚障がいのある方々は自分の指で簡単に必要な情報がどこにあるかを見つけることができます。たとえば、賞味期限やアレルギー情報など、商品名や重要な情報が溝の近くに記載されています。
利便性の向上
開発を進める中で、加齢や視力の低下に悩む人々にもこのシステムが有用であることが明らかになりました。例えば、文字が小さくなりつつある高齢者も、この触覚を利用することで商品情報にアクセスしやすくなります。同じように、多くの人々が必要な情報を素早く見つけ出すために利用できるようになることが期待されています。
企業の共通設計を目指して
ロッテは「ココヨム」を自社のみならず、他の企業にも広く採用してもらうことを目指しています。このパッケージの溝設計は、特別な技術を要さず、多くの紙パッケージに実装可能で、今後は他のパッケージ商品にもこの仕組みを拡大したいと考えています。
稼働の期待と協力
視覚障がい者から高い評価を受けており、「とても便利で時短になる」といった声も多く寄せられています。「ココヨム」の開発においては、視覚障がい者の意見を重視し、何度もヒアリングを重ねてきました。パートナー企業であるミライロの協力も得て、視覚障がい者のニーズに応えられる実用的な商品デザインを実現しました。
今後の展開
ロッテは2030年までにこの仕組みを国内外へ広めていく計画で、最終的には2050年までに世界中のパッケージにも「ココヨム」を導入したいと考えています。この目的を達成するためには、企業や団体の協力が不可欠です。
おわりに
「ココヨム」は、ただの新しいパッケージデザインに留まらず、視覚障がい者や高齢者を含むすべての人々へ、愛と便利さを提供する重要な革新です。「お口の恋人」という企業メッセージに基づく取り組みとして、ロッテはこれからも人々の生活をより良くするための努力を続けていきます。