朗読劇『おとがたり』が福岡で開催
福岡市で開催される朗読劇『おとがたり』が、11月7日と8日にぽんプラザホールで行われます。本公演のテーマは、故・野坂昭如氏の「戦争童話集」を中心に設定されており、特に注目の作品として『干からびた象と象使いの話』と『ぼくの防空壕』が上演されます。
この朗読劇は、『イノチノコト、忘れてはいけない物語』という実行委員会によって企画されており、実行委員長のリュンコ(本名:森温子)が中心となって進行しています。リュンコは博多で料理店を営みながら、このプロジェクトに情熱を注いでいます。
イラストレーターや音楽家が集結
公演には、日本を代表するイラストレーターである黒田征太郎氏や、バンドネオン奏者の川波幸恵氏といった多彩なアーティストが参加します。特に黒田氏は、野坂氏と長年にわたって関わりを持っているため、今回の公演において彼の役割は非常に重要です。
先日、リュンコが運営する「博多うまか遊び庵」で、黒田征太郎氏のライブペインティングが行われ、黒田氏自身の作品や思想が語られる貴重なイベントもありました。このような交流を通じて、作品に込められた深い思いや歴史を感じてほしいとリュンコは語っております。
公演の詳細
朗読劇『おとがたり』は、以下の詳細で開催されます:
- - 日時: 2024年11月7日(木) 19:30開演、11月8日(金) 14:00 & 19:30開演
- - 会場: ぽんプラザホール (福岡市博多区)
- - 料金: 一般3,000円、18歳以下2,000円 (当日券は500円アップ)
- - チケット予約: 公式サイト
この朗読劇は、観客に戦争の記憶を思い起こさせるつくりとなっており、大切なメッセージが込められています。参加するアーティストたちがそれぞれ持つバックグラウンドが、物語にさらなる深みを与えています。
プロジェクトの背景
実行委員会がこのプロジェクトを立ち上げたのは約3年前。リュンコが実家の解体作業中に、亡き叔父が家族に宛てた手紙を見つけたことがきっかけです。その手紙から受けたインスピレーションを元に、「戦争童話集」の中から選ばれた作品を舞台化し、多くの人に届けたいと考えました。
これまでの公演でも感動を呼んでおり、地域の皆さんからの協力があって開催できたそうです。今後も続くこのプロジェクトを通じて、戦争の歴史をより多くの人に知ってもらうため、クラウドファンディングも行っており、さまざまなリターンが用意されています。
新たな展開
今回の公演を経て、来年再来年もプロジェクトの継続が予定されており、少しずつすべての作品を語り継いでいけるよう目指しています。福岡の文化と歴史を守りつつ、このような素晴らしい催しが続くことを心から願っています。
『おとがたり』は、私たちにとって重要なメッセージを伝えてくれる貴重な機会であり、この朗読劇をぜひ多くの方に体験してもらいたいですね。