コスメディ製薬、2025年ドバイ美の祭典へ展開
京都を拠点とするコスメディ製薬株式会社が、2025年10月の「Beautyworld Middle East 2025」に出展することを発表しました。この国際美容見本市は中東最大規模で、多くの企業や業界関係者が集まります。今回の出展は、2019年から海外事業を強化し、特にアラブ首長国連邦で急成長を遂げているコスメディ製薬にとって、大きな一歩となります。
海外展開の成果
コスメディ製薬は、2023年からドバイでの展示会出展を開始し、好業績を収めています。特に、TTS(経皮吸収治療)技術を駆使したマイクロニードル化粧品や、サプリメントパッチが高く評価されています。海外事業の売上は前年対比でなんと242%の成長を記録しました。この成功を受けて、次回の「Beautyworld Middle East」でも自社ブランド『京薬粧』を中心とした新製品の発表が期待されます。
美容見本市の概要と注目製品
「Beautyworld Middle East」は、美容およびウェルネス製品に関する展示会であり、世界中から大勢の来場者が集まります。前回、164カ国から1,966社が出展し、71,439名が来場しました。コスメディ製薬は「ジャパンパビリオン」にブースを構え、特にタウリン結晶マイクロニードルを用いた製品を展示する予定です。この技術は、医療分野の経皮吸収デバイスの応用であり、化粧品の製造過程でも高い評価を受けています。
コスメディ製薬の技術力
執行役員の福元芳史氏は、マイクロニードル化粧品に関する経験から、コスメディ製薬が持つ高度な技術力と開発力を世界に広めることの重要性について述べています。特に医療分野での成功を背景に、化粧品市場への進出を図っています。今回の展示会でも、新たに開発した「貼るサプリメント」など、革新的な製品を紹介します。
グローバル展開を目指して
コスメディ製薬はすでに台湾市場でも成功を収めており、国内外からの評価は高いものの、さらなる成長を目指しています。2024年秋には台湾への新製品の輸出を開始し、日本製の医薬部外品が現地で人気を得ています。また、香港やドバイ、アゼルバイジャンなどへの展開も続越えつつあり、2025年11月には中国市場での新製品発売も控えています。特に、タウリン結晶マイクロニードル技術は「関西ものづくり新撰2025」で特別賞を受賞するなど、注目を集めています。
コスメディ製薬の理念
コスメディ製薬は、TTSに特化した研究開発を行う京都薬科大学発のベンチャー企業です。「マイクロニードル」や「貼付剤」といった技術を駆使し、医療から美容健康において革新的な製品を展開しています。伝統ある京都の地で、独自のものづくりを追求し、消費者の期待を超える製品を届けることを目指しています。
本社は京都市南区に位置し、2001年に設立されたコスメディ製薬は、これからも世界市場での成長を見据えた新たな展開を遂げることでしょう。