アップサイクル装飾
2023-12-06 14:00:51

アップサイクルでよみがえるクリスマス装飾とその背景

近年、環境問題が深刻化する中で、多くの企業が持続可能性に注目しています。特に、リサイクルやアップサイクルといった手法が企業の社会的責任として重要視されており、その中でもおもしろい試みが行われています。

2023年11月30日から12月25日まで、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでは、「As the part of the circle」というテーマのもと、クリスマス装飾が施されます。このプロジェクトは、廃棄される運命にあった資源を活用し、リユース特化型の装飾事業として実施されています。

コロナ禍により大量生産された飛沫防止パーテーションが、利用後には多くが廃棄され、混合素材であるためにリサイクルされにくいという問題があります。この背景を受け、株式会社LINOは、これらのパーテーションを装飾資材として再活用するプロジェクトを立ち上げました。これにより新たな製品の購入を抑えつつ、廃棄物の発生を削減できるのです。

アドベンチャーワールドでの装飾は、この理念を具現化したものです。特にメインツリーは、全長約8mの巨大なもので、その装飾には環境に配慮された素材が使用されています。株式会社日比谷花壇の協力のもと、ツリーには海洋プラスチックを利用したお魚のオーナメントが飾られています。これらの素材は、神奈川県横浜市に拠点を置く株式会社テクノラボが展開するブランド「buoy(ブイ)」によるものです。

さらに、ツリーの頭上には大きなアクリルクラゲが設置され、煌びやかな星形ライトと共に訪れた人々を楽しませています。これらの装飾は東京都内から回収されたアクリルパーテーションを元に製作されており、最終的には再加工されてワークショップでの資材としても活用される予定です。

このように、アドベンチャーワールドでは「世代を超え、知恵を紡ぎ、手を取り合い、あらゆる生命の多様性・持続性に満ちた循環型社会を創り、100年先の未来へ向かって、Smileを贈り継いでいく」という理念のもと、さまざまな取り組みが行われています。

株式会社LINOは、単なる美しい装飾を提供するのではなく、アップサイクルの考え方を刷新し、未来へと繋がるストーリーを創り出すことを目指しています。「3rd answer」というコンセプトに基づき、物理的な価値以上の精神的な豊かさを提供する場を意識しています。

参加企業も多岐にわたり、やまなし森の紙推進協議会やNPO法人ジョブクリエイター、さらには様々な製造会社が協力してこのプログラムを実現しています。このように、地域の企業が連携し、新たな価値を生み出す姿勢は、持続可能な社会づくりにとって欠かせない要素です。

アップサイクルとリユースの流れは、今後ますます重要になっていくでしょう。このような取り組みが全国で広がり、持続可能な社会を築くためのきっかけになることが期待されます。環境意識の高まりを背景に、今後の動向が注目されます。

会社情報

会社名
株式会社LINO
住所
東京都江東区亀戸5-16-515ビル201
電話番号

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