株式会社やまとが開催した「きもの記念撮影会」とは
2023年、東京都渋谷区に本社を構える株式会社やまとが、特別な日を祝う「きもの記念撮影会」を実施しました。このイベントは、社会的養護を受けている方やその経験者を対象に、人生の大切な瞬間を分かち合うことを目的としています。
撮影会の背景
やまとは、「きものでエキサイティングな世の中をつくる」というビジョンを掲げ、誰もがきものを楽しめる社会を目指しています。この背景には、社会的養護を受けている方々が直面する経済的困難や孤立といった社会課題が存在しています。そこで、彼らの節目を一緒に祝い、応援する機会を提供することが、私たちにできることの一つだと考え、撮影会を企画しました。
この素晴らしいイベントは、東京と大阪の2つの会場で開催され、20歳から24歳までの8名の方々が参加しました。
当日の様子
撮影会当日、参加者は「一般社団法人BEAUDOUBLE -ビューダブル-」の協力サロンである「uka」を利用し、プロのスタイリストによるへアメイクを体験しました。最初は緊張していた参加者も、施術が進むにつれ笑顔が広がり、生き生きとした表情を見せる様子が印象的でした。
BEAUDOUBLEは、児童養護施設の子どもたちや社会的養護の若者たちをサポートするためのプロジェクトとして、美容室のスタッフが技術向上を目的に施術を行っています。
また、ukaは「うれしいことが世界でいちばん多いお店」というコンセプトをもとに、トータルビューティーを提供するサロンです。今回の撮影会でも、メイクやヘアスタイルが参加者の自信を引き出す大きな役割を果たしました。
着付けは、やまとのスタッフが担当し、参加者は自分自身が選んだ振袖を身にまといました。初めてきものを着る参加者も多く、着付けが進む過程を楽しむ姿が印象的でした。自身の姿を鏡で確認する瞬間は、皆さんにとって特別なひとときだったようです。
参加者の方々からは、「こんなに周りから『可愛い』って言われたことがなくて、生きていることを肯定されているようで嬉しかった」「明日からも頑張ります」などの感想が寄せられ、今回のイベントが彼らにとってどれほど大切な意味を持っていたかが伝わってきました。
やまとの未来
この撮影会を通じて、参加者たちは自信を持つことができ、多様性を尊重する意義を再認識しました。やまとは、これからもきものの可能性を信じ、様々な社会的課題に取り組むチャレンジを続けていく所存です。
創業から106年を迎えるやまとは、全国に76店舗を展開し、伝統的な技術と現代のニーズを融合させ、すべての人々がきものを楽しめる社会を築くために前進し続けます。
「きものでエキサイティングな世の中」を目指すやまとの取り組みにご注目ください。