弥生、Miletosへの追加出資で新たな展開へ
2023年、弥生株式会社がMiletos株式会社に対し、3.3億円の追加出資を行いました。この出資により、Miletosは弥生の持分法適用会社となり、両社の関係が一層深化することとなります。
戦略的パートナーシップの背景
弥生は「中小企業を元気にする」というミッションを掲げ、バックオフィス業務を支援するソフトウェア「弥生シリーズ」を展開しています。2023年10月には新しいブランド「弥生 Next」を立ち上げ、12月にはMiletosと資本提携を締結。これにより、両社は経費精算サービス「弥生経費 Next」の共同開発に取り組むことになりました。
弥生は、これまで蓄積してきた豊富なデータとAIなどの先進技術を駆使し、中小企業の業務効率化を図るとともに、日本経済全体の活力向上を目指します。
追加出資の詳細
今回の追加出資によって、Miletosの第三者割当増資が弥生によって引き受けられました。これによりMiletosは弥生の持分法適用会社として位置づけられ、両社の連携がより強固なものとなります。弥生はこの出資を通じて、Miletosとのパートナーシップを継続的に深めていくとしています。
Miletosは、業務プロセスの革新を目指し、クライアントがAIを効果的に活用できる未来を展望しています。
両社のコメント
弥生の代表取締役社長兼CEO、武藤健一郎氏は、この出資によってMiletosとの連携が更に強化されることを心強く感じていると述べました。彼は両社のシナジーが「弥生経費 Next」の開発によって実証されてきたとし、今後のサービスと新規事業の発展に期待を寄せています。
一方、Miletosの代表取締役社長兼CEO、髙橋康文氏は、このパートナーシップ強化によって、更なる業務プロセスの革新が推進できることを嬉しく思っていると語っています。また、Miletosは経費精算の領域に留まらず業務全般でのAIプロダクト展開を加速する計画を示しています。
Miletos株式会社の背景
Miletosは2016年に設立され、AIプロダクトの開発と業務改善コンサルティングを業務としています。これまでにAIによる経費精算システムを提供し、業務効率化を図ってきました。現在、Miletosは「SAPPHIRE」という製品を通じて経費精算の業務を支援しています。
弥生株式会社の背景
創業から45年以上の歴史を持つ弥生は、全国350万のユーザーを誇る「弥生シリーズ」を展開しています。弥生は、広範なデータと顧客ネットワークを活用し、AI技術を採用した業務支援を行い、中小企業の成功を支援し続けている企業です。これまでも多くの企業に高い支持を受けています。
未来への展望
今回の追加出資によって、弥生とMiletosはAIを活用した新たな業務プロセスを提案し、中小企業の競争力向上を図る所存です。両社の協業によって、AI技術が中小企業の業務運営において欠かせない要素となることでしょう。このような未来に向けた取り組みが、日本の経済全体に好影響をもたらし、さらなる成長を促進することを目指しています。