Quantum MeshがCES2026で革新的な冷却技術を披露
2026年1月6日から9日まで、アメリカのラスベガスで行われる世界最大のコンシューマー・エレクトロニクス見本市「CES®2026」。この場において、Quantum Mesh株式会社はENEOS株式会社のブース内で、日本初の商用液浸冷却システム「KAMUI」を展示します。
この展示は、ENEOSが「VEHICLE TECH & ADVANCED MOBILITY」ゾーンに出展することを受け、次世代モビリティやエネルギー領域との融合を示す重要な一歩として位置づけられています。この機会を通じて、Quantum MeshはENEOSが開発した次世代液浸冷却液「IXシリーズ Type J」を活用した「KAMUI」の先進的な技術を世界に向けて発信します。
KAMUIの特徴
「KAMUI」は、Quantum Meshが独自に開発した先進的な冷却システムで、サーバーを液体に浸すことにより、発生した熱を効率的に吸収します。このシステムの特筆すべき点は、冷却に必要な電力が従来の空調方式の約1/10で済むという点です。
具体的には、この液浸冷却システムでは、一年を通じて安定した温度である地下水(14~18℃)とサーバーの熱交換を行います。これにより、サーバーは常に最適な温度を保たれ、効率的な運用が実現されます。さらに、KAMUIはデータセンター全体でPUE(Power Usage Effectiveness)値が1.03から1.04という、業界最高水準のエネルギー効率を達成しています。
この技術は、環境負荷を低減しながらも高性能なデータ処理を可能にするため、データセンターの運営コストの削減にも大いに寄与します。
CESでの展示の意義
CESは、技術革新の最前線を体感できるイベントです。Quantum Meshが「KAMUI」を展示することにより、企業は自社の技術の可能性をアピールするだけでなく、業界全体への影響も期待されます。
ENEOSのブースにおけるKAMUIの展示は、次世代エネルギー技術と冷却技術との接点を広げる重要な役割を果たします。また、多くの来場者との対話を通じて、グローバルな市場での理解を深め、さらなる技術革新に繋がる貴重な機会となるでしょう。
今後の展望
Quantum Meshは、KAMUIを通じて持続可能なデータセンター運営を推進し、今後も新たな技術開発に挑戦する姿勢を持ち続けます。CES2026での「KAMUI」の展示は、未来のデータセンターの姿を示す一端として、多くの注目が集まることでしょう。この革新的な冷却システムが業界に与える影響を、イベントを通じて確認し、今後の技術発展に寄与することが期待されます。