新CO2吸収技術の実証
2025-09-10 10:45:19

バイウィルとIJTT、Santa Mineralが新たなCO2吸収技術を実証開始

大気中のCO2を回収する新たな挑戦



株式会社バイウィル、IJTT、Santa Mineralの3社が手を組み、「吸収型コンクリート」の実現に向けた連携協定を結びました。これは、気候変動対策として注目されている大気中の二酸化炭素(CO2)を直接回収する技術であるDAC(Direct Air Capture)を用いた取り組みです。

新たな実証実験の概要


本協定に基づき、CO2吸収・固定装置「SUKUU」をバイウィル本社やIJTT北上工場に設置し、実証実験を開始します。この実験は国内初の試みとされており、回収したCO2をコンクリートに固定化する新方法論「IN-006」に基づいて、2026年中のカーボンクレジット創出を目指します。

背景と目的


日本の鋳造業界は多くのCO2を排出しており、これをどうにかして削減する必要があります。特に、鋳造業は製造業の中でも重要な役割を果たしており、業界全体の脱炭素化が望まれています。ダイレクトエアキャプチャ技術は、単なる排出削減にとどまらず、産業構造の変革をも促進する可能性を秘めています。この連携は、3社の技術や知見を融合させ、ネガティブエミッション技術の実社会への実装を加速するために設立されました。

実証実験の詳細


各社の役割


1. バイウィルの役割
- 自社オフィスを実証の場として提供し、J-クレジットの方法論の主導を担います。
- 創出されたクレジットを利用した新ビジネスモデルの開発を企図しています。

2. IJTTの役割
- 鋳造工場を実験のフィールドとし、CO2吸収技術を製造工程に組み込みます。
- 廃砂を用いたセラミックの開発にも取り組み、資源循環を目指します。

3. Santa Mineralの役割
- CO2吸収・固定装置の効率化と安定化に向け、改良を行います。
- 使用するミネラルの安定供給に向けた量産体制の構築を検討します。

SUKUUの特性と意義


CO2を回収する装置「SUKUU」は、日本語の「すくう」という言葉に由来し、単にCO2を吸い込むだけでなく、環境を助けるという多様な意味を持っています。特に、従来のDAC技術に比べて少ないエネルギーでのCO2回収、低コストでの導入が可能である点が大きな特徴です。

今後の展望


このプロジェクトの成功は、鋳造業界をはじめとする多くの産業における環境負荷の軽減に貢献し、カーボンクレジット市場の活用の可能性を一層広げます。さらに、吸収したCO2を資源として利用する新たなビジネスチャンスを創出することも期待されています。未来の持続可能な社会に向けて、日本の製造業は大きな一歩を踏み出すことになるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社バイウィル
住所
東京都中央区日本橋2-3-21群馬ビル6階
電話番号
03-6262-3584

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