ミサワホームグループのカスタマーハラスメント対策の新方針
ミサワホーム株式会社は、従業員が安心して働ける環境を整え、お客さまとの良好な関係を築くための「カスタマーハラスメントに対する基本方針」を策定しました。この取り組みは、厚生労働省の指導に従って行われ、社会全体でカスタマーハラスメントが問題視されている中、特に重要な意味を持ちます。
カスタマーハラスメントとは
カスタマーハラスメントは、顧客や取引先が行う不当な要求や言動を指します。具体的には、過剰な要求、暴言、人格否定、差別、時間的拘束などが含まれます。これらは従業員にとって就業環境を害し、精神的な負担を引き起こす要因となります。
従業員の教育と研修
ミサワホームは2019年から「カスタマーハラスメント研修」を実施し、延べ2000人以上の社員が受講しました。この研修では、実際の状況を想定したロールプレイングを通じて、従業員がどのように対応すべきかを学びます。また、カスタマーハラスメント対応マニュアルも策定し、グループ内の関連部門に展開していく予定です。
新たな取り組み
さらに、2024年からは首都圏エリアの女性点検員を中心とした「ミサワホーム 住まいる小町」の活動を開始し、女性の視点からの問題解決を目指します。また、社員向けにカスタマーハラスメント対策に関する動画も展開し、全従業員への周知を図ります。
社会的責任
企業としての責任を果たすため、ミサワホームグループはカスタマーハラスメントに毅然とした態度で臨みます。必要な場合は警察や弁護士に相談し、適切な措置を講じる方針です。業務の中で感じた問題や懸念は、早期に報告できる体制が整えられています。
将来の展望
ミサワホームは1967年の創業以来、お客様の満足を最優先にしてきました。カスタマーハラスメントに対する新たな方針の策定は、ただのコンプライアンス対策にとどまらず、従業員の尊厳と人権を大切にする企業文化を築くために重要なステップです。
今後も同社は、従業員が心身ともに健康で、業務に取り組める職場環境を維持しながら、より良いサービスを提供していく方針です。そして、お客様からの信頼を得られるよう、さらなる改善に取り組んでいくことでしょう。