TEC-FORCE予備隊員制度について
国土交通省は、災害時における被災地方公共団体への支援を強化する目的で、新たに320名の「TEC-FORCE予備隊員」を登録しました。この制度は、専門的な知識を有する民間企業等の人材を非常勤の国家公務員として採用し、災害発生時においてTEC-FORCEの一員として活動することが特徴です。
TEC-FORCEとは
TEC-FORCE(緊急災害対策派遣隊)は、国土交通省が設けた災害対策チームです。主に被災地での被害状況の調査や、被害拡大防止、早期復旧に向けた応急対策を行います。全国の地方整備局と運輸局を通じて、実際に被災地への派遣が行われます。
今回登録された320名は、地方整備局から301名、地方運輸局から19名が参加しています。これにより、全国的な支援体制の強化が図られます。
予備隊員の活動内容
登録されたTEC-FORCE予備隊員は、今後以下のような活動に従事する予定です。
- 被災地での情報収集及び、関係行政機関などとの連絡調整(リエゾン)
- 被害状況の調査
- 地方公共団体への技術的助言
- 物資拠点の管理・運営及び、避難所への物資輸送に関する技術的助言
- 被災地での旅客輸送情報の収集及び、行政機関との連絡調整
これらの活動は、災害発生時における重要な支援活動と位置づけられています。
今後のスケジュール
新たに登録された予備隊員は、10月下旬頃に行われる研修を受講した後、実際の災害派遣に備えます。研修は、各地方整備局において行われ、その内容は河川、砂防、海岸、道路、上下水道、機械、電気などのさまざまな分野にわたります。
取材を希望する報道関係者は、各地方整備局の報道発表に記載された申込書に記入して登録し、研修の取材を行うことができます。
お問い合わせ
詳細については、国土交通省の水管理・国土保全局防災課または大臣官房参事官(運輸安全防災)までお問い合わせください。電話番号は、代表03-5253-8111、内線は35726(山崎課長補佐)及び25616(澤村運輸防災企画調整官)です。
今後も、TEC-FORCE予備隊員が災害時において重要な役割を果たし、地域社会の安全確保に貢献することが期待されています。