京都での新しい銭湯体験「二十四節気 湯めぐり」
京都市が豊かな湯文化と四季の移ろいを楽しむ新しい企画「二十四節気 湯めぐり」を発表しました。このプロジェクトは2025年12月7日から2026年12月6日までの一年間にわたり実施されるもので、京都市内の銭湯を舞台に行われます。特に、日本の四季を二十四節気という形で楽しみ、人々に銭湯の魅力を再発見してもらうことを目的としています。
銭湯文化に根ざしたプロジェクトの背景
京都には現在も約80軒の銭湯が存在し、地域の人々に親しまれています。これらの銭湯は、水源と湯の質が優れており、薪で沸かした温かいお湯を楽しむことができます。さらに、文化財に指定された銭湯も多く、その独自性が際立っています。今回の企画は、この銭湯文化を元に、小山薫堂氏が提唱した「湯道」とコラボレーションして進められます。
小山氏は、京都芸術大学の副学長であり、蓄積された日本の「入浴文化」を再発見し、世界に発信しようと活動してきた重要人物です。このプロジェクトには、「湯道文化振興会」がアドバイザーとして参加することで、より深みのある体験が提供されるのです。
参加方法とイベントの内容
今回の「二十四節気 湯めぐり」に参加する方法は簡単です。まずは銭湯で無料配布される「二十四節気 湯めぐり帖」を手に入れ、入浴後にその帖を番台に見せることで、当日の季節に合わせた絵柄のステッカーがもらえます。ステッカーは京都にゆかりのある画家、山本太郎氏が描いたもので、彼の作品は古典と現代の融合をテーマにした「ニッポン画」として注目されています。
「湯めぐり帖」には、京都市内の全銭湯のスタンプ枠もあり、訪れた銭湯の名前が記されるスタンプを押してもらえます。訪れた銭湯の数に応じて、40湯、60湯、全制覇のそれぞれに応じた達成証が用意されているため、挑戦しがいがあります。また、集めたステッカーを全てコンプリートした参加者には、特別表彰状も贈呈されるので、この機会にぜひ沢山の銭湯を訪れてみてください。
キックオフイベントも実施予定
この素晴らしいプロジェクトのスタート直前、11月30日には京都駅近くの映画館でキックオフイベントが開かれます。松井市長や小山薫堂氏、吉本理事長などが登壇し、京都銭湯の新キャラクター発表やトークショーが行われる予定です。このイベントは地域の銭湯文化を広める良い機会になることでしょう。
京都の銭湯文化を未来へ
銭湯は単に入浴する場所というだけでなく、人と人との出会いや温かい交流を生むための大切なコミュニティの場です。今回の「二十四節気 湯めぐり」は、銭湯を訪れることで季節の美しさを感じ、その楽しさを実感する良い機会です。京都の魅力をぎゅっと詰め込んだこのイベントに、ぜひ参加してみてください。京の湯に浸かり、四季の魅力を感じることができる特別な体験をお楽しみに!