将棋が示す組織力
2025-12-08 11:51:34

高槻で実証、「将棋式」組織開発セミナーの新たな価値探求

2025年11月29日、将棋のまち・高槻で開催された『第2回 将棋式組織開発セミナー』が盛況のうちに終了しました。このセミナーは、一般社団法人けあとともにが主催し、大勢の経営者や人材育成担当者が集まる中、参加者の満足度が驚異の100%という記録を打ち立てました。評価内訳は「とても満足」が87.5%、「まあまあ満足」が12.5%となっています。

このセミナーの中心には、将棋を用いた組織開発があり、そのシンプルながらも深遠な手法が、参加者の心に響いたようです。将棋のプレー中には「会話厳禁」という簡素なルールが設定され、チームの結束力を高める工夫が凝らされています。このゲームの中で、参加者は無言のうちにお互いの意図を理解し、戦略を考えることで深い信頼関係を築きました。

将棋は平安時代から親しまれてきた日本の伝統文化ですが、その参加人口が年々減少している現状に危機感を抱いています。実際、1982年には2280万人だった将棋の競技人口が、2025年には430万人にまで落ち込むと予測されています。しかし、私たちは将棋が持つ「戦略性」や「大局観」に、現代ビジネスシーンで活かせる大きな潜在能力があると信じており、今回のセミナーはそれを体現したものです。

では、具体的にどのような体験が行われたのでしょうか。このセミナーでは、まずは「どうぶつしょうぎ」という簡単な盤面で基礎概念を学び、次に「五五将棋」を通じて戦略性を体感し、最後には「チーム将棋」と称される4対4のチーム戦で実際的な組織運営の模擬体験が行われました。このプロセスの中で、多くの参加者が未経験者であったため、彼らは日常業務で指導的立場にある経営者なのに、将棋盤上で新入社員同様の立場に立たされ、何をすればいいかわからないという無力感を体験しました。

このような逆転の立場が、管理職と新入社員の心情を理解する良い機会となり、世代間エンゲージメントを生む土台を築くことに寄与したのです。さらに、今回のプログラムは、コミュニケーションの質を高めるための厳格なルールが設定されており、プレー中は話さず、持ち時間の管理にもお互いの信頼が求められます。

こうした制約が生み出す『無言の連携』や『非言語コミュニケーション』は、普段の職場では得られない経験を参加者に提供し、対話を促進しました。セミナーが終わった後には、各チームが振り返りを行い、多くの発見や学びを共有しました。

さらに、専門家として登壇した船江恒平七段も『将棋を通じて経営に必要な大局観が培われる』と感想を述べ、将棋のプレーがリーダーシップにどのように貢献するかを語りました。これに対して、介護現場の専門家である益田嘉和氏も将棋が家族との対話を促進する効果を指摘しました。特に、職場でも同じような課題を抱える参加者が多く、将棋を通じて彼らが直面している問題を再確認する機会となりました。

セミナーは、参加者にとって自身の職場の課題と直結する体系的な洞察をもたらしました。

今後、このような取り組みを継続して行う意向があり、来春には第3回のセミナーが予定されています。また企業向けの「将棋式チームビルディング研修」の提供も始まり、さまざまな業種の特性に応じたカスタマイズが可能とのこと。将棋を通じて心理的安全性を確保し、建設的なコミュニケーションを生み出すことが期待されています。これにより、今回のセミナーで得られた知見をもとに、地域社会への影響力を高め、より多くの企業が将棋を取り入れる機会が生まれることを心から願っています。


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兵庫県加古川市東神吉町天下原3-1
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