地熱発電の未来
2020-05-20 11:10:07

地熱発電の新時代を切り開くEXERGY社との業務提携の詳細

地熱発電の新時代を迎える株式会社地熱開発



株式会社地熱開発(東京都港区)は、地熱発電事業に関する重要なステップを踏み出しました。最近、地熱開発は、中国の大手空調メーカーであり、Nanjing TICA Thermal Technology Co., Ltd.(南京TICA熱技術)との販売代理店契約を締結しました。この契約を背景に、イタリアのEXERGY International Srl(EXERGY社)が製造したバイナリー発電機の提供が開始されます。

バイナリー発電とは?


バイナリー発電は、一般的に水よりも低い沸点を持つ媒体を使用して熱を交換し、蒸気を生成、それをタービンで回転させることで発電を行います。このオーガニック・ランキン・サイクル(ORC)技術により、さまざまな廃熱や地熱を有効活用することが可能になります。

契約締結の背景


地熱開発は、地熱発電プロジェクトへの投資やプラントの設計・運営を行い、海外機器の輸入・販売も手がけています。特に、2019年にNanjing TICA Thermal TechnologyがEXERGY社を買収したことにより、地熱開発はEXERGY社の発電機を正式に取り扱う権利を獲得しました。これにより、地熱開発は日本国内においてEXERGY社のバイナリー発電機(1MW-28MW)を供給する唯一の企業となります。

提携がもたらす期待


地熱開発は、過去にも米国のエレクトラサームや中国のNanjing TICA Thermal Technologyのバイナリー発電機を取り扱ってきましたが、EXERGY社との提携により、全ての規模のバイナリー発電に対応できる体制が整います。これによって、地熱や未利用熱の発電がさらに普及し、持続可能な社会に貢献することが期待されています。

EXERGY社の技術力


EXERGY社は、バイナリー発電機の設置実績450MWを誇り、業界内で第三位の地位を持っています。同社の強みは、特許を取得した高効率ラジアルアウトフロータービンにあります。このタービンは、2つの異なる圧力の蒸気を利用することで、通常のタービンに比べ20%高い発電能力を持ちます。さらに、独自の機械設計により、ベアリングの寿命を延ばし、年間を通じて高い設備利用率を実現しています。EXERGY社のバイナリー発電機は、最大30%の発電効率を達成するという成果を挙げています。

また、EXERGY社は多様な温度条件に対応するため、11種類の熱媒体を使用し、新しい媒体の研究開発も行っています。これにより、地熱発電、工場廃熱発電、バイオマス発電などの幅広い用途に対応することが可能となっています。

まとめ


地熱開発とNanjing TICA Thermal Technologyの提携は、日本の地熱発電業界において大きな意味を持ちます。この新しい販売代理店契約を通じて、地熱発電の普及が加速することが期待され、持続可能なエネルギーの未来に向けた重要な一歩となるでしょう。今後の展開に注目が集まっています。

会社情報

会社名
GPSSホールディングス株式会社
住所
東京都港区芝2-5-10 芝公園NDビル 6F
電話番号
03-6435-2391

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