最近の調査によると、経理担当者441人の中で、転職を考えたことがある人が過半数を占めていることがはっきりしました。この調査は、株式会社インボイスが実施したもので、経理職のキャリア形成や働き方に関する意識を探るために行われました。
調査結果によれば、転職を「頻繁に考えている」と答えた人は15.3%、また「たまに考えている」は38.3%に達しました。「あまりない」と答えたのは24.5%、「まったくない」は20.4%で、これを合計すると、約78.1%の経理担当者が何らかの形で転職を考えた経験があることが分かります。これらの結果から、多くの経理職が転職について不安を抱えていることが伺えます。
また、今後のキャリア目標を尋ねたところ、最も多かった回答は「プライベートと両立しやすい安定した働き方」で、これに39.1%の人が同意しました。次いで「業務の専門性を深める」という意見が24.3%、さらに「資格を取得して専門家として活躍したい」という希望が10%、「管理職として組織を牽引したい」という意見は8.7%にとどまっています。
この結果から、経理担当者は安定した働き方を求める傾向が強いことが伺えます。転職の理由として上司や職場文化への不満、残業の多さが挙げられることからも、仕事の環境に対するストレスが大きいと考えられます。特に、管理職を目指す人が少ないことは、経理職が安定性や専門性を重視していることを示しています。
さらに、今後のキャリアに対する不安要素として「体力やメンタルが持つか」という回答が34.7%で最も多く、次いで「AIによる業務の自動化」が27.9%を占めました。続いて「管理職へ昇進した際の負荷」が20.6%、「経理職の市場価値低下」が18.7%と続きます。体力やメンタルの持続への不安は、数字や帳簿の正確性を常に求められる経理特有の業務の傾向が影響していると考えられます。経理ではミスが許されず、常に緊張感が求められます。そのため、精神的な負担が長期的な勤務に対する不安に繋がっているのではないでしょうか。
このような背景を考えると、転職意欲や働き方を見直す必要がありそうです。調査結果は、安定志向と成長・昇進志向という2つの異なる傾向を示しています。経理職には様々なキャリア選択肢が存在し、企業側の柔軟な働き方や成長支援の仕組みが重要になるでしょう。将来への不安は多岐にわたり、AIによる業務自動化や管理職の負担、また職種の価値低下などが影響を与えています。その一方で、会計知識やITスキル、チームワークやマネジメント能力など、経理職に必要なスキルの習得がますます重要となってくるでしょう。
この調査レポートは、経理職のキャリア形成における課題や不安に焦点を当てています。経理担当者自身のキャリア形成や企業の働き方に新たな視点を与える参考資料として、ぜひ活用していただきたいと思います。
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経理担当者441人にアンケート!経理職のキャリアと転職意識
このレポートに基づく調査結果は、請求ABCの記事としても紹介されています。調査の詳細について興味のある方はぜひチェックしてみてください。