NPO法人Kids Future Passport、新代表理事の就任を発表
福岡県福岡市博多区に位置するNPO法人Kids Future Passportが、新しい代表理事を迎えることとなりました。2025年3月1日付で中本真理子氏がその役割を担うことに決まり、前代表の今井了介氏は会長として今後の活動を支える立場に移行します。
Kids Future Passportは、地域の飲食店を活用して子ども食堂「こどもごちめし」を展開し、支援者からの寄付を元に、食に困っている子どもたちに温かい食事を提供する取り組みを行っています。中本氏は、民間企業での経験と社会課題に取り組んできた知識を活かし、もっと多くの子どもが支援を受けられる環境を整えるために尽力する意向を示しています。
新しいリーダー像
中本氏は自身の就任にあたり、子どもたちの居場所づくりや自立支援に情熱を注いできたことを強調しました。現在、全国各地で子ども食堂が広がっていますが、その運営には資金面や運営者の負担といった様々な課題も見受けられます。中本氏によれば、子ども食堂は地域のハブとしての役割を担い、子どもたちにとって安心できる拠り所であるとしています。
彼女は「『こどもごちめし』を通じて、たくさんの子どもに支援を届け、子どもたちが本当の意味で『自分らしく』生きられる社会を築いていきたい」と心の内を語りました。また、「お腹を満たすことだけでなく、子どもたちが抱える不安や悩みに寄り添い、夢を育むためのキャリア支援にも力を入れたい」と、自身のビジョンを明確に示しています。
キャリアコンサルタントとしての背景
中本氏は、在京テレビ局勤務の傍らで一般社団法人JOAAにも所属し、香りを用いた障がい者支援に携わっています。彼女は、記憶や感情に影響を与える香りの力を利用し、意思表示が難しい子どもたちの自己表現をサポートするための独自の手法を確立しています。また、国家資格キャリアコンサルタントとして、社会とのギャップに悩む人々に寄り添い、自信を持って次の一歩を踏み出せるような支援にも力を入れています。
中本氏のバックグラウンドを生かし、「こどもごちめし」は地域の登録飲食店を巻き込みながら、より多くの子どもたちに必要な食事を提供するだけでなく、心のケアや未来の夢を育むための場としても発展していく期待が寄せられています。
今井会長の期待と支援
前代表理事の今井了介氏も中本氏のリーダーシップに期待を寄せています。「彼女の視点と経験が、この活動を子ども一人ひとりの未来を最大限にサポートするプラットフォームへと進化させてくれると確信している」と述べ、会長として依然としてNPO法人を支援していく意向を示しました。
持続可能な支援体制の構築へ
Kids Future Passportは、地域のこども支援を通じて全ての子どもたちが健やかに成長できる環境を整えることを目指しています。「こどもごちめし」プログラムは、Gigi株式会社が提供するGOCHIプラットフォームを活用し、企業や個人からの寄付を基に運営されています。これからも多くの団体や個人の協力を受けながら、持続可能な支援の仕組みを築いていくことが求められています。
改めて、地域と共に歩むNPO法人Kids Future Passportへ、温かい支援をお願い申し上げます。