生成AI、大企業での活用は1割にとどまる! 課題は「活用方法がわからない」「結果が意図と異なる」など
近年、注目を集める生成AI。多くの企業が導入を進めている一方で、実際に業務で活用できているのはごく一部という現状が明らかになりました。
テックタッチ株式会社が実施した調査によると、従業員数1,000名以上の大企業において、生成AIを「ほぼ全ての人が活用できている」または「大半が活用できている」と回答したのはわずか13.8%でした。
なぜ、生成AIは導入されているにも関わらず、活用が進んでいないのでしょうか?
調査では、企業が抱える課題として、以下の点が挙げられました。
業務で必要なケースがない: 58.7%の企業が、業務で生成AIを活用する必要性を感じていないと回答しました。
利用用途がわからない: 28.4%の企業が、生成AIの具体的な活用方法がわからないと回答しました。
セキュリティ上の懸念がある: 11.9%の企業が、機密情報漏洩などのセキュリティリスクを懸念しています。
さらに、生成AIを活用している企業においても、以下のような課題が浮き彫りになりました。
どのように活用するのかが一覧でわからない: 49.8%の企業が、生成AIの活用方法を具体的に把握できていません。
AIの生成結果が意図通りでない: 41.6%の企業が、生成AIの出力結果が期待通りにならないと回答しました。
インターフェースが直感的でなく、使い勝手が悪い: 39.1%の企業が、生成AIの操作が複雑で使いにくいと感じています。
これらの課題を解決するためには、以下の対策が有効と考えられます。
業務での具体的な活用例を明確に提示する: 生成AIがどのような業務に役立つのか、具体的な事例を示すことで、企業における理解を深めることができます。
プロンプト(AIへの指示)作りが簡単になる/手間が減る: 生成AIへの指示方法が複雑だと、活用をためらう人が多いです。より簡単にプロンプトを作成できるツールや機能の開発が求められます。
既存システムとの連携: 生成AIを既存の業務システムと連携させることで、よりスムーズな導入と活用が可能になります。
生成AIは、業務の効率化や新たな価値創造に繋がる可能性を秘めています。しかし、現状では、多くの企業がその潜在能力を十分に引き出せていません。企業は、課題を克服し、生成AIを効果的に活用することで、ビジネスの革新を加速させる必要があります。
調査概要
調査対象:生成AIを活用している大企業(従業員数1,000名以上)の会社員416名
調査期間:2024年3月6日~同年3月7日
調査方法:インターネット調査
テックタッチ株式会社について
テックタッチ株式会社は、デジタルアダプションプラットフォーム「テックタッチ」を提供する企業です。企業が抱えるデジタルツールの導入・活用に関する課題を解決し、デジタルトランスフォーメーションを促進することを目指しています。