介護業界に新風を吹かせるシフト管理システム「らくしふ」
介護・福祉サービスを展開している株式会社イノベーションは、シフト管理を一新するためにクラウドサービス「らくしふ」を導入しました。この施策がどのように業務に変化をもたらし、スタッフの働きやすさを向上させたのか、具体的な背景や成果を紹介します。
■ 介護事業の運営とその課題
イノベーションは、大阪府寝屋川市を拠点に、訪問介護やデイサービスなどの福祉事業を20年間にわたって運営してきました。重度の障害を持つ方々への支援に特化し、地域に根付いたサービス提供を行っています。現在、全49名のスタッフのうち約半数が正社員で構成され、平均年齢が29歳という若いチームです。しかし、従来のシフト管理方法は多くの問題を抱えていました。
希望シフトをLINEや紙で通達し、それをエクセルで管理するのは煩わしく、しばしば入力ミスや提出遅れが発生していました。このような手作業は月に最大20時間の無駄な業務工数を生んでおり、シフトに対するスタッフの不満を引き起こし、離職リスクも高まっていました。
■ 「らくしふ」導入の決定
スタッフの離職防止は、特に人手不足が深刻な福祉・介護業界において重要な課題です。そこで、イノベーションは「らくしふ」の導入を決定しました。
主な導入理由
- - 業務効率化: シフト管理のタイムロスを解消すること。
- - スタッフ満足度の向上: 希望シフトが反映されない不満を軽減する。
■ 導入後の結果
「らくしふ」を導入したことで、業務が大きく改善されました。実際には以下のような変化が見られました。
1. シフト作成の効率が大幅に向上
導入前は、シフト作成に大きな時間がかかっていましたが、「らくしふ」を使うことで1回のシフト作成にかかる時間が約6分の1に短縮され、わずか20分程度で済むようになりました。自動リマインド機能により希望シフトの収集がスムーズになり、提出忘れのリスクも減少。これにより、管理者は本来的な業務である利用者様のケアに専念できるようになりました。
2. スタッフの定着率が向上
「らくしふ」はアプリ不要でLINE上から操作可能であるため、特に導入のハードルが低いのが特長です。導入後、スタッフからの問い合わせはゼロとなり、全世代で問題なく利用されるようになりました。シフト提出が数日前に確定されることで、スタッフは個々の予定を立てやすくなり、意欲が高まっています。信頼性の高いシフト管理が実現したことで、スタッフの満足度は間違いなく向上しています。
3. 兼務スタッフの管理が効率化
複数の事業所をサポートするアルバイトスタッフの管理は「らくしふ」のポジション機能を活用することでより効率的になりました。スタッフのシフト提出をトラッキングでき、無駄な調整作業が減り、スムーズなシフト作成が実現されました。
■ イノベーションの今後
イノベーションの代表取締役専務、内山武人氏は、「シフトによる離職を防ぐことは非常に重要であり、『らくしふ』の利便性は業界にとって大変有効でした」とコメントしています。今後は、さらなる業務の効率化を図り、ヘルプ機能やタスク機能の導入、シフトデータの勤怠システムとの連携も視野に入れています。
引き続き、働く環境の質向上を目指し、安心してお客様にサービスを提供できるよう努めていきます。
■ 最後に
「らくしふ」の導入によって、福祉・介護業界における働く体験の質が向上し、スタッフの満足度も高まっています。この取り組みが他の企業にも波及し、業界全体の活性化につながることが期待されます。