環境に優しい木造店舗の新たな形
福岡市に新たにオープンした「セブン-イレブン福岡ももち店」は、次世代の環境配慮型店舗として注目を集めています。この店舗では、地元福岡市で生産された木材が多く使用されており、持続可能な資源の利用が図られています。
1. 環境に配慮した設計
ナイス株式会社は、セブン-イレブン・ジャパンと協力し、木材調達に関わった責任者としてその設計思想を支えています。この店舗は、省エネ・創エネ・蓄エネに優れた設備が導入され、環境保護に貢献することを目的としているのです。
福岡市産材を主体とし、構造材の約40%が地元の福岡市から調達されたもので、さらにその他九州産の木材も約30%を占めています。これにより、地域経済の活性化も期待されています。
2. 木材の特性と新技術
外装にはナイス株式会社が開発した「Gywood」と呼ばれるオリジナル木材製品が使用されています。この材料は、スギの大径材を使用し、表層を圧密加工することで高密度化が図られています。これにより、調湿性や軽さを保ちながらも、強度と耐久性を兼ね備えた優れた素材となっております。
内装では、福岡市産のヒノキを使用し、温かみのある空間を演出しています。また、店舗全体での木材使用量は約33.76㎥に達し、大規模な木材利用が実現されています。
3. オープニングセレモニー
8月29日のオープンに先立ち、店舗の完成披露式典も行われ、福岡市長や様々な関係者が参列しました。この式典では、参加者がテープカットを行い、地域社会に根付いた商業施設の完成を祝いました。
福岡市の高島宗一郎市長は、「このような環境に優しい店舗が増えることは、福岡市の未来にとって大切です」とコメントしました。環境に配慮した店舗が地域に根付くことが、持続可能な社会作りへの一歩となるでしょう。
4. 今後の展望
ナイス株式会社は、今後も商業施設を中心に木造建築を推進し、森林資源の循環利用やカーボンニュートラルの実現に貢献していく予定です。このような取り組みが広がることで、地域や環境に配慮した社会の構築が可能になると期待されています。
この「セブン-イレブン福岡ももち店」が、次世代のスタンダードとなるような木造店舗の実現を目指しています。地域の資源を活かした新しい形の店舗から、目が離せません。