環境省が犬や猫を狩猟鳥獣から外す改正の道筋を検討開始!
公益財団法人どうぶつ基金が取り組む犬や猫の権利保護を巡る活動が、新たな進展を見せています。2023年1月26日、同団体は環境大臣宛てに、犬と猫を狩猟鳥獣のリストから外すことを求める要望書を提出しました。その後約2年の時を経て、ようやく環境省内での具体的な検討が始まりました。2025年11月4日に開催された準備会合の議事録に記載されている「ノネコ・ノイヌの狩猟鳥獣からの排除」の提案がその証です。
狩猟鳥獣の定義と目的
狩猟鳥獣とは、肉や毛皮を得るために捕獲される動物で、環境省による管理方針のもと、希少種を除く多様な鳥獣が該当します。狩猟の目的は単なる肉のためではなく、野生動物の生息状況を計画的に管理することにも寄与しています。現在、指定されている狩猟鳥獣は46種に及び、その中にはノネコやノイヌも含まれています。しかし、これらの動物が他の鳥獣に与える影響は特定の地域に限られる可能性が高く、捕獲ニーズも低いのが現実です。
課題と誤捕獲のリスク
ノネコとノイヌは飼い主がいない状態での識別が難しく、誤って捕獲されてしまうリスクがあります。これによって、本来の捕獲対象と異なる動物が犠牲になる可能性があるため、専門家たちはその選定基準の見直しが必要だとしています。環境省は今後、ノイヌ・ノネコなどとの区別がしにくい種に関して、より明確な基準設定を検討するとしています。
どうぶつ基金の活動と署名運動
この改正提案には、47,284人の市民からの署名が寄せられ、政府の動きに大きな影響を与えました。「どうぶつ基金」が目指す殺処分ゼロの実現に向けた活動の一環として行われたこの署名運動は、全国各地での意思表示に基づいています。ただし、改正の検討はまだ始まったばかりであり、今後の進展が期待されるところです。
どうぶつ基金では、運動の継続と共に、引き続き情報発信を行い、実現に向けた取り組みを続けていく方針を表明しています。また、署名活動や拡散活動にも引き続き参加してもらうよう呼びかけています。
どうぶつ基金の概要
1988年に設立された公益財団法人どうぶつ基金は、愛護活動を行う民間・非営利の団体です。主な活動には、飼い主のいない猫に対する不妊手術や多頭飼育の問題解決、啓発活動、署名活動などが含まれています。また、「さくらねこTNR」運動などを通じて、動物たちの権利保護や地域社会との共生を図っています。
公式サイトでの情報発信や活動への参加を通じて、私たちも環境や動物問題の解決に一緒に取り組んでいきましょう!