ファットな身体を再考するトークイベント
今春、大学院を卒業した津野青嵐さんと美学者の伊藤亜紗さんが共演するトークイベントが、2026年5月19日にジュンク堂書店池袋本店で行われます。このイベントでは、「ファット」な身体感覚を中心に議論を交わし、自身の体との新しい付き合い方を探るきっかけとなることでしょう。
津野青嵐さんは、精神看護とファッションデザインの分野を行き来するアーティストとして、近年その注目度が高まっています。彼女は大学院で「衣服を作ることを通した当事者研究」に取り組み、自らを「太っている」と感じる人々の身体感覚や生活についての理解を深めてきました。この研究を通じて、衣服制作がどのように自己認識や身体イメージに影響を与えるのかを探求しています。
津野さんが伊藤さんの著作『体の居場所をつくる』を読んだ際、自身の経験と重なる部分が多くあることを発見し、深く感銘を受けました。自分の体についての悩みや困難を抱えながらも、それを話すことすら難しい状況にあった津野さんは、伊藤さんとの対話を通じて、「面白い」という視点を得ることができました。これが津野さんにとってどれほど重要だったかは、皮膚感覚を通じて体の問題に光を当てる契機となったのです。
イベントの中で伊藤さんは、ただ理論を語るのではなく、身体についての真実を探る手助けをします。言葉や触観、布、色などのツールを駆使し、参加者がそれぞれの身体感覚に基づいた「しっくりくる」居場所を見つける手助けを行います。このプロセスは単なるトークではなく、まるで宝探しのような探険的な体験ともなりうるでしょう。
今イベントは、体との付き合い方に悩む人々や、自らの言葉を見つけたいと思っている方々に向けたものです。これまで言葉にできなかった気持ちや身体への向き合い方を、伊藤さんと津野さんと共に考え、語り合う貴重な機会です。アーカイブ配信も準備されており、当日参加できない方でも後から視聴が可能です。
登壇者について
伊藤亜紗(いとう・あさ)
1979年生まれの美学者。東京科学大学で研究を行い、数々の著作を持つ著者でもあります。
津野青嵐(つの・せいらん)
1990年生まれのアーティストでファッションデザイナー。精神看護とファッションを融合させ、新しい表現を探求しています。
このイベントは、身体に関するディスカッションの場として、参加者が自身の身体について考える刺激的な探求の場となることを期待しています。参加を希望される方は、専用リンクからお申し込みをお忘れなく。