相鉄アーバンクリエイツと安田不動産がロンドンで合作事業開始

相鉄アーバンクリエイツと安田不動産の合弁会社設立

相鉄アーバンクリエイツ（以下、相鉄）と安田不動産が、ロンドンのオフィス事業に共同で参入したことが発表されました。この二社は、2025年3月19日付でイギリス・ロンドンに所在する「21ムーアフィールズ（21 Moorfields）」というオフィスビルに参画する合同会社を設立しました。これは両社にとって初のイギリスでの本格的なビジネス展開です。

相鉄グループの海外進出の一環

相鉄グループは、長期ビジョン「Vision2030」を掲げ海外事業の拡大を目指しています。これは不動産事業の大幅な改革を意図しており、直近では2024年にオーストラリア・シドニーのオフィス・商業複合施設への出資も行っています。これに続く形で、ロンドンでもビジネスを展開し、太平洋を越えたグローバルな市場におけるプレゼンスを強化する方向性が示されています。相鉄アーバンクリエイツは、今後も相鉄線沿線や首都圏、そして国内外を問わず事業展開を広げる意向を示しています。

合弁事業の目的

安田不動産にとってもこのロンドン進出は重要なステップであり、2024年に参画した米国ノースカロライナ州のシャーロット市での賃貸住宅開発に続く海外進出の第3弾となります。安田は国内で培った知識を生かし、国を超えた市場での優良な開発機会を積極的に狙っていく計画です。

21ムーアフィールズの詳細

「21ムーアフィールズ」は、以下のような特徴を持つ最新のオフィスビルです。

- 所在地: ロンドン、EC2Y
- 最寄り駅: ムーアゲート駅直上、リバプールストリート駅直上に位置し、非常にアクセスが良い。
- ビルの仕様: 2023年に竣工した最新世代のハイクラスビルで、地上15階地下1階の構造を持ち、合計52,814㎡の賃貸借面積があります。
- テナント向け施設: フィットネスセンターやシャワーブースを併設しており、テナントの従業員の満足度を重視しています。

今後の展望

両社はこのプロジェクトを通じて、国際的不動産市場での経験を積み重ねるとともに、それぞれの得意分野を生かしてさらなる事業機会を模索していく方針です。相鉄アーバンクリエイツの社長、左藤誠氏は「海外でのビジネス展開を加速し、新しい市場でのチャンスを掴む」と述べており、安田不動産の社長、安田守氏も「グローバルな視野を持って事業を推進していく」と意気込みを示しています。今後、両社の動向に注目が集まることでしょう。