ANAホールディングス株式会社と株式会社オンワードコーポレートデザインが共同で進めるアップサイクルプロジェクトが再び注目を浴びています。その新たな成果として、飛行機の廃シートカバーを再利用した「ANA特製パッチワーククッション」が登場します。この商品は、2023年8月4日(月)17時から、ANAの公式通販サイト「ANA Mall」内の「ANAワクワクショップ」にて販売が開始される予定です。
このプロジェクトは、環境意識の高まりに応じたもので、廃棄されるはずだったシートカバーを有効に活用することを目的としています。第1弾の商品であるルームシューズは、予約抽選倍率が最大52倍という人気を博しました。それに続く第2弾のパッチワーククッションは、ルームシューズを作成する際に出る端切れを活用しており、職人が一つ一つ丁寧に縫い合わせて製作しています。
ANAのシートカバーは、安全性を保つために厳格な管理のもとで製造されており、定期的にクリーニングと交換が行われます。そのため、廃棄対象となったシートカバーの活用方法として、2022年11月にルームシューズが製作されました。この時、生地の端切れを使って新たにクッションの開発が進められることが決まりました。
「ANA特製パッチワーククッション」は、サイズが約34cm四方で、価格は15,000円(税込・送料込)です。初回の販売個数は70個限定で、余った端切れを限界まで使い切るために、クッションの裏地には客室のギャレーで使用されていたカーテンが使われています。これにより、実際には1枚のシートカバーから約85%が何らかの形で再利用されることになります。
商品のデザインには、国内線の普通席やビジネスクラスのシートカバーから生まれた2種類のオリジナルパターンがあり、組み合わせによって異なる趣を楽しむことができます。手作業による丁寧な仕立ては、地元の工場によって行われ、品質管理も徹底されています。
プロジェクトに関わる双方の企業は、今後もこのような環境配慮型の取り組みを拡大していく計画を持っており、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。「ANA Future Promise」を通じたこのような活動は、リサイクルだけでなく、より多くの人々に環境意識を促す機会となります。
販売はANAの公式サイトから可能ですが、既に注目が集まっているため、購入を希望する方は早めのチェックをお勧めします。ANAとオンワードコーポレートデザインが手掛けるこの新商品が、どのように受け入れられるか期待が高まります。