FPTとSCSKが共同設立したCOBOL PARKがレガシーシステム課題を解決へ

FPTとSCSKの共同設立によるレガシーシステムの未来

2023年、FPTコーポレーションとSCSK株式会社は合同で新しい会社「COBOL PARK」を設立しました。このプロジェクトは、主にメインフレームを活用している企業をターゲットにし、既存のレガシーシステムの維持・改善及びモダン化を支援します。レガシーシステムに伴う技術的課題を解決し、企業のDX（デジタルトランスフォーメーション）を促進することが目的です。

背景と課題

レガシーシステムは技術の老朽化やシステムの複雑化、高コスト構造をもたらし、企業のビジネスにも大きな影響を与えてきました。特に日本の多くの企業では、日本の信頼性が必要とされる金融機関が多く、メインフレームを使用している場合が多いです。しかし、これらのシステムはCOBOLなどの技術で構築されているため、熟練したエンジニアの不足や高齢化が進んでおり、システムの更新や運用が困難になっているという現実があります。

COBOL PARKの設立背景

SCSKとFPTは、2018年にアジア太平洋地域におけるITサービス事業でのパートナーシップを結び、以来協力を進めてきました。今回設立されたCOBOL PARKは、両社の長年の知見と技術力を結集させ、日本企業の競争力強化を目指しています。

特に、FPTの高度IT人材と教育機関を活用し、SCSKのプロジェクトマネジメントスキルを融合させることで、レガシーシステムの現状を理解した人材を育成し、効率的なソリューションを提供します。

会社名への思い

「COBOL PARK」という名前には、長年にわたって業務に寄与してきたレガシーシステムの存在感と、日本の社会における課題解決への寄与を意味しています。COBOLという言語を象徴することにより、企業がもたらす価値を明示しています。

関係者の期待

FPTコーポレーション及びSCSK株式会社の各代表者は、この新しい取り組みへの期待を寄せています。Zの企業代表者は、技術者の持続的な確保が金融機関にとっての重要な課題とされ、COBOL PARKがその解決へと導くことを強調しました。また、FPTの会長は、革新を実現するためのAI技術の活用も重要な要素になると考えています。