佐賀県「ゴジラ対サガ」が鈴木三郎助全広連地域広告大賞受賞

佐賀県の壮大なプロモーション "ゴジラ対サガ"

序章

2023年4月15日、佐賀県の「ゴジラ対（つい）サガ」が第4回鈴木三郎助全広連地域広告大賞において最優秀賞およびキャンペーン部門賞に選出されました。この賞は地域の産業や文化などの活性化を目的に、優れた広告活動を表彰するものです。今回は113作品の中から栄誉を手にした「ゴジラ対サガ」の魅力を深掘りします。

受賞の背景

佐賀県は、豊かな歴史や文化、そして美味しい食材を有しながら、その魅力が十分に伝わっていないという課題がありました。そこで、県の形がなんと日本のスーパースター「ゴジラ」に似ていることに気づきました。ちょうどゴジラ生誕70周年でもあったこのタイミングで、ゴジラを「かたち観光大使」として任命し、これまでにないプロモーション活動を展開しました。

プロモーションの多様性

「ゴジラ対サガ」のプロモーションは多岐にわたりました。まず、ゴジラが県知事と共にPR発表会を行い、その模様を様々なメディアで報じられました。さらに、ケルヒャージャパンと協力し、岩屋川内ダムの壁にゴジラの巨大アートを描くプロジェクトを立ち上げ、観光客を惹きつける施策を展開しました。これにより観光客の数は前年比400倍となる21,696人を記録し、メディアの露出も広告費換算で約11.5億円に達しました。

創造性と影響力

このように、佐賀県はただのボード広告やチラシに依存するのではなく、これまでになかったアプローチで伝えました。ゴジラといった国民的キャラクターを組み合わせることにより、心に残る印象を与え、地元住民にも誇りを持たせることに繋がりました。その結果、佐賀県の魅力を世界に発信し、観光客誘致の目的を見事に果たしたのです。