Decoded Fashion 2016
2016-09-02 09:00:02
ラグジュアリー体験の再定義を考えるDecoded Fashion Tokyo Summit 2016
2016年10月11日、東京アメリカンクラブにおいて、世界中のテクノロジーとファッションが交わるイベント、Decoded Fashion Tokyo Summit 2016が開催されました。この二回目の東京サミットのテーマは「ラグジュアリー体験の未来」。世界中のファッション業界が直面している課題と、それに対する新しい視点が求められる場となりました。
近年、24時間365日、テクノロジーを通じて常に繋がっている私たちの生活様式は、ラグジュアリーに対する考え方を大きく変えています。従来のラグジュアリーは、排他的であったり、高価であったり、きらびやかさを求めるものでした。しかし現在、多くの人々がラグジュアリーを再考する時代が訪れています。そこで、このサミットでは最新の事例を交えつつ、テクノロジーがラグジュアリーの定義に与える影響を多角的に議論しました。
イベントは、朝食と受付から始まり、最初にウェルカムスピーチが行われ、その後基調講演に続きました。基調講演では、Farfetchの創立者であるジョゼ・ネヴェスが登壇し、ファッション業界が直面する問題や、新世代におけるイノヴェイションの重要性について熱弁をふるいました。彼は、真の「繋がり」を築くためには、どのようにアプローチするべきかを解説し、多くの参加者の意識を喚起しました。
その後、リテール部門の責任者であるケイティ・バロンが「コンシューマーの未来」についての講演を続け、消費者のアイデンティティやテクノロジーの進化がリテールの風景にどのように影響しているのかを紹介しました。さらに、パネルディスカッションでは、ウツワのCEO・デザイナー兼プロデューサーであるハヤカワ五味と他の豪華なメンバーが、デジタルネイティブであるジェネレーションZにとってのラグジュアリーのあり方について語り合いました。
午後のセッションでは、スタートアップコンペティションや、未来のメディアの役割、信頼とロイヤリティの重要性に関する討議が行われました。特に、参加者たちが共通して強調したのは、ラグジュアリーにおける誠実さやブランドの責任の意識が、消費者との関係構築においていかに重要かという点です。また、ネットワーキングのセッションでは、参加者たちが自身の意見や考えを交換し合い、ラグジュアリー業界の未来についての見解を深めていました。
このサミットを通じて、2020年代に必要とされるラグジュアリーの新たな価値観が見出され、テクノロジーとの融合が生む未来の可能性について、多くのインスピレーションを得ることができました。業界のリーダーたちが集まり、それぞれの視点を持ち寄ることで、ラグジュアリーの新しい定義が形作られる瞬間を目の当たりにした参加者たちは、新たなビジョンを感じて帰路につきました。これからのファッション業界におけるラグジュアリー体験がどう進化していくのか、私たちも見守っていきたいと思います。
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