DX時代のメーター検針自動化を実現した「A Smart」サービスの導入
大和リビング株式会社が、アシオット株式会社のエッジAI型自動検針サービス「A Smart」を導入しました。このシステムは、AIoT技術を駆使し、メーターの自動検針を可能にするもので、特にダイワハウスのZEH-M仕様賃貸住宅「D-ROOM」の管理において利便性を向上させています。
背景と目的
日本政府は2050年までにカーボンニュートラルを実現する方針を掲げており、住宅や建築物での省エネ対策が急務とされています。大和ハウスグループは「Challenge ZERO 2055」といった長期の環境ビジョンを策定し、気候変動への対応に力を入れています。特に新築賃貸住宅においては、ネット・ゼロ・エネルギー化を目指し、2030年度には国内のZEB・ZEH率100%達成を狙っています。しかし、これには省CO2化促進事業に伴う報告義務があり、100以上の営業拠点でのデータ管理は大変な負担となっていました。
この課題を解決するため、自動検針サービス「A Smart」の導入が決定されました。
「A Smart」の導入による効果
「A Smart」の導入を通じて、全国に展開する物件の検針がリモートで可能となり、無駄な移動が減少しました。また、本社でのデータ集計や入力作業も簡素化され、業務の効率化が図られました。これは、特に作業負担の軽減につながり、スタッフの生産性を向上させる一因ともなっています。
「A Smart」の特長
「A Smart」は、様々なアナログメーターに簡単に取り付けられるアタッチメント方式を採用しています。従来の方法ではメーターの交換が必要でコストと時間がかかるところ、これを後付けで行える点が最大の魅力です。水道、電気、ガスの既存メーターに対して数分で設置でき、工事なしで済むため、多くのメリットがあります。また、エッジAI技術を利用してデータをデバイス側で処理し、通信量や消費電力を削減できます。
「A Smart」を導入した事例は、検針業務の自動化がもたらした革新の一つの形を示しており、業界全体におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を進める重要なステップとなるでしょう。
今後の展望
アシオットは「A Smart」を通じて、これまで取得できなかったデータの収集とエッジAIモデルの活用により、さらなる効率化を追求します。DX化の進展は、日々の生活を豊かにする新しい可能性を秘めており、人々のライフスタイルにポジティブな影響を与えることが期待されます。
大和リビング株式会社の紹介
大和リビングは、大和ハウス工業株式会社が全額出資する賃貸住宅および賃貸マンションの管理運営を行う企業で、1989年に設立されました。2024年3月時点で全国に65万戸を超える賃貸物件「D-ROOM」を管理し、グローバルに事業を展開しています。脱炭素社会に向けた取り組みやZEH-Mの推進にも積極的に取り組んでおり、今後もさらなる成長を期待されています。
詳細はこちら] [A Smart製品ページ 大和リビング公式サイト