2024年12月のアルバイト時給調査結果
ディップ株式会社が発表した2024年12月のアルバイト時給データは、多くの注目を集めています。本調査は、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」に掲載されているデータを基にしており、全国的に見た場合、アルバイト・パートの平均時給は1,293円となっています。
この時給は前年同月と比べて63円減少しましたが、前の月と比べると2円の増加を見せています。また、同じく「バイトル」に掲載された求人件数は約303,000件で、これは前年比6.6%の増加、前月比では7.8%の減少を示しています。
エリア別の時給動向
分かち書きエリア別で見ると、関東エリアの平均時給は1,386円で、前年比は±0円、前月比で20円の増加となりました。ただし、東海エリアでは平均1,199円(前年比127円減、前月比14円減)、関西エリアは1,237円(前年比86円減、前月比5円増)、さらに九州エリアでは1,182円(前年比173円減、前月比134円減)という結果が出ています。
近年、特に関東エリアでの時給が安定している一方、他の地域では全体的に厳しい状況が続いていることがうかがえます。特に九州エリアのマイナス幅が大きいことが気になるところです。
職種別の時給推移
職種別に見た場合、飲食業や販売業などの時給は過去最高水準に達しています。具体的には、飲食の職業は1,172円(前年比43円増、前月比3円増)、販売は1,216円(前年比44円増、前月比6円増)となっています。サービス業は1,346円(前年比97円増、前月比42円増)と続き、事務的職業では1,309円(前年12円減、前月比38円増)という結果を出しています。
一方で、製造業や教育関連の職業は時給が減少しており、製造・技能職では1,213円(前年比257円減、前月比8円増)、教育職では1,554円(前年比258円減、前月比149円減)と、こちらは厳しい状況に陥っているようです。
求人件数と今後の展望
求人件数に関しては、全体の数が増加傾向にあるものの、地域によってばらつきが見られます。特に、関東エリアは安定した求人件数を確保しているものの、九州や関西では厳しい現実が続いている様子です。「バイトル」などの求人サイトを利用する企業の動きによっても、各地域の雇用状況は大きく変わる可能性があります。
このような状況を受けて、今後の求人市場は、地域格差や職種間格差がさらに広がる可能性があるだけに、求職者は戦略的に情報を集め、職種選びや地域選びを慎重に行っていく必要があります。
まとめ
2024年12月度のアルバイト時給調査の結果によると、全国平均の時給は減少傾向にある一方、関東エリアでは横ばいを維持しています。他の地域では時給が下がっている現状が浮き彫りになり、特に九州エリアの落ち込みが著しいことが示されました。今後の求人動向に注目が集まるところです。アルバイトを検討している方々は、これらのデータをもとにより良い条件を求めて動くことが求められるでしょう。