名古屋大学発の革新的なSDVシミュレーション環境「MESH」
名古屋大学がリーダーシップを発揮する産学共創プロジェクト「Open SDV Initiative(OSDVI)」に、株式会社マックシステムズが参加し、新たなシミュレーション環境「MESH」を開発しました。このプロジェクトは、自動車業界におけるモビリティの未来を見据えた取り組みであり、SDV(Software-Defined Vehicle)の新たな価値を実現するための重要なステップとなります。
MESHとは何か?
MESHは、ソフトウェアによる機能や価値のアップデートが可能な自動車が生み出す未来の移動体験をシミュレーションするための環境です。このシミュレーターは、名古屋大学の工学的アプローチと、参加企業の体験的アプローチを組み合わせ、実際の移動に近い体験を提供します。
MESHは、ビークルAPIを活用して実車と同様の動作を模倣可能で、開発者は実際の車両を用意することなく、SDV向けのアプリケーションの開発と動作シミュレーションを行うことができます。このように、MESHはクオリティの高いシミュレーション環境を提供することにより、次世代のモビリティソリューションの発展に寄与します。
マックシステムズの役割
マックシステムズは、OSDVIの設立当初から開発環境やシミュレーションワーキンググループに携わり、ビークルAPIの策定を進めてきました。MESH開発では、ドライビングシミュレータ事業で培った評価技術を用い、ソフトウェアとコックピットを統合した「直感的に体験できるシミュレーター」を提供。これにより、ワーキンググループを超えたSDVソフトウェア開発のサポートを行います。
「新しい価値を創造する」をモットーにするマックシステムズは、このプロジェクトを通じて、未来のモビリティ社会の実現に向けた取り組みを進めていきます。
EdgeTech+ 2025での初出展
2025年11月に横浜で開催される「EdgeTech+ 2025」にて、OSDVIはMESHの実機を初展示します。このイベントでは、参加者がMESHを通じて様々なシナリオを体感できる機会が提供されます。
イベント概要
- - 日時: 2025年11月19日(水)~21日(金) 10:00~17:00(20日(木)のみ18:00まで)
- - 会場: パシフィコ横浜
- - ブース: TOPPERS パビリオン内 Open SDV Initiative
展示されるシナリオ例は、MESHの価値を体感できる基本シナリオや、AD/ADAS関連のAPIを使用した安全運転診断、ドライバーモニタリングシステム(DMS)との連携による新しいHMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)の提案など多岐にわたります。
会社概要
マックシステムズは、愛知県名古屋市に本社を置く電子計測器や試験器の技術商社および特注システムメーカーとして、30年以上の歴史を持っています。自動車関連企業を中心に、最適な計測・試験システムを提供し、最近では特注計測システムを活用したドライビングシミュレータの販売・サポートにも取り組んでいます。詳しくは、
公式ウェブサイトをご覧ください。
このような新しい試みにより、マックシステムズは未来のモビリティ社会の変革に寄与していくでしょう。