グロービス経営大学院が「グロービス アルムナイ・アワード」授賞式を開催 - 社会と組織の創造と変革を牽引するリーダーたち
グロービス経営大学院は、7月6日に開催された「あすか会議2024」にて、第20回「グロービス アルムナイ・アワード」の授賞式を執り行いました。創造部門、変革部門、ソーシャル部門、特別賞の4部門で計6名の卒業生が受賞しました。
今回の受賞者は、社会や所属する組織に対して課題意識を持ち、事業の創造、組織の変革、社会課題の解決に取り組む中で、目覚ましい成果を上げてきました。グロービス経営大学院の教育理念である「志の醸成」「創造と変革の現場で活躍するリーダー」「社会貢献」を体現する6名が高く評価され、受賞の運びとなりました。
創造部門
鳴坂 竜一 氏(株式会社カルネヴァーレ 代表取締役)
2004年に株式会社レインズインターナショナルに入社し、フランチャイズ加盟店のコンサルティング営業から直営店マネジメント、メニュー開発、マーケティング全般まで幅広く経験を積みます。2013年に独立し、「カジュアル・リッチな焼肉レストラン」をコンセプトに株式会社カルネヴァーレを設立。その後、恵比寿焼肉 kintanを皮切りに、現在では東京都内に20店舗、横浜に1店舗、福岡に1店舗と計22店舗を展開しています。
2020年以降はコロナ禍の影響で2期連続赤字に陥りますが、新たにECと中食事業を立ち上げ、新規事業として3年で5億円の売上を達成しました。2023年度は年商50億円と過去最高の業績を上げて、再成長を実現させています。今後も池袋、高輪ゲートウェイへの出店を予定しており、更なる成長が期待されます。
渡部 弘一 氏(株式会社ネクイノ 取締役/共同創業者)
2016年に「世界中の医療空間と体験をRe designする」というミッションを掲げ、株式会社ネクイノを共同創業しました。医師や看護師、薬剤師などの医療従事者と生活者を繋ぐ架け橋となるべく、ICTを活用したオンライン診察をはじめ、健康管理支援、未病対策など、一人ひとりのライフスタイルや健康状態に合わせて医療サービスを提供する事業を展開しています。
創業からの累計資金調達額は約63億円(2023年5月時点)となり、主軸事業であるオンライン診察サービス「スマルナ」のアプリダウンロード数は累計120万件(2024年2月時点)を突破しました。国内最大級の婦人科特化型オンライン診察プラットフォームとして、今後の更なる飛躍が期待されています。
変革部門
大山 尚貢 氏(武田薬品工業株式会社 Japan Medical Office Head)
1996年に医学部を卒業後、アメリカでポスドクとして研究活動に従事。そこで「医師が創薬に関わることは、社会に大きなインパクトを与えることになる」という強い思いを抱き、帰国後に日本の製薬業界へ入りました。
研究成果を臨床開発につなげられる製薬業界の魅力を最大限に活かすため、早期開発から市販開始後までの医薬品ライフサイクル全体において、医学と経営学の融合によるビジネスの成功に取り組んでいます。特にメディカルアフェアース部門においては、創成期から参画し、「育薬」の概念を日本に定着させました。
シンガポール・スイスを拠点とし、アジア太平洋地域およびグローバルチームをリードするなど、グローバルな活躍を続けています。現在は経営会議のメンバーとして、高い倫理観と科学水準を意識しながら経営にも参画しています。医学部で学部生・大学院生を対象とした講義を担当するなど、後進の育成にも積極的に取り組んでいます。
平川 大計 氏(株式会社佐嘉平川屋 代表取締役)
昭和25年創業の豆腐屋を事業承継しました。豆腐屋が減り続ける中で、「温泉湯豆腐」という佐賀県・嬉野温泉の名物湯豆腐を主力商品とし、佐嘉平川屋という屋号でブランド化を図りながら、卸・通販・店舗など複数のチャネルで販売しています。
価格競争に巻き込まれないブランディングに尽力し、佐賀県の名物にまで成長させました。武雄市の新店は、同市への新幹線開通後には観光名所になり、多くのメディアに取り上げられることで、佐賀県の地域産業である温泉湯豆腐の知名度を上げ、地域創成にも貢献しています。
2019年の水害、コロナ禍、そして2021年の大水害と、幾度もの困難に直面しながらも、諦めずに会社の変革を実践し続けてきました。
ソーシャル部門
中村 健一 氏(国立がん研究センター中央病院 国際開発部門長)
日本の臨床試験ネットワークを、従来の韓国・台湾・シンガポールに加え、タイ・マレーシア・ベトナム・フィリピンなどのASEAN諸国にも拡大させてきました。欧米の製薬会社が関心を示さないアジア特有の希少がんについても、アジア諸国が一体となって治験を進めていく体制を作り上げました。
日本でいち早くオンライン治験の仕組みを導入し、地方の患者もオンラインで治験を受けられるようにする仕組みを構築しました。治療において圧倒的に不利な状況にあった地方の患者も治験が受けられるようにすることで、医療格差の問題に取り組んでいます。
特別賞
長谷川 美加 氏(独立行政法人国立病院機構岩国医療センター 前看護部長)
国際医療研究センター附属看護学校を卒業後、旭川児童院で重症心身障害児と出会い、看護師の道を志します。その後、看護師長としてマネジメント職に携わり、中四国の急性期・重心等の療養所やハンセン病療養所など、幅広い場所で多様な困難な状況を乗り越えてきました。
看護部長として3施設を歴任し、定年後には国立病院看護研究学会の評議員も務めています。看護師という公共的な業務に長年にわたり従事し、功労を積み重ね、成績を上げてきたことに対して、2024年4月に国から瑞宝双光章を授与されました。
あすか会議2024
「あすか会議」は、グロービス経営大学院の教育理念である「能力開発」「志」「人的ネットワーク」を育む場を提供するために、年に一度、各業界のトップリーダーと学生(在校生・卒業生)および教員が一堂に集い、開催される2日間のカンファレンスです。
参加者同士が語り合い、交流を深め、授業や教材だけでは得られない最先端の経営知を学び、未来を描きます。参加者それぞれが、ここで得た刺激を現場に持ち帰り、組織変革や社会にインパクトをもたらす事業の創造など、未来を変えるための一歩を踏み出しています。
グロービス経営大学院について
グロービス経営大学院は、2006年の開学以来、「能力開発」「人的ネットワークの構築」「志の醸成」を教育理念に掲げ、ビジネスの創造や社会の変革に挑戦する高い志を持ったリーダーを育成しています。
日本語MBAプログラムは、東京・大阪・名古屋・福岡・オンラインの5キャンパスに加え、仙台・水戸・横浜に特設キャンパスを開設しています。英語MBAプログラムは、パートタイム&オンラインMBAプログラム、フルタイムMBAプログラムを展開し、世界各国から多様な学生が集まっています。
2006年開学当初78名だった入学者数は、2024年4月には日本語プログラムで977名に達し、在校生・卒業生は合計1万2,000人を超え、日本最大のビジネススクールに成長しました。今後も創造と変革を担うビジネスリーダーを育成し、テクノベート時代の世界No.1MBAを目指していきます。
グロービスについて
グロービスは1992年の設立来、「経営に関するヒト・カネ・チエの生態系を創り、社会の創造と変革を行う」ことをビジョンに掲げ、各種事業を展開しています。
「ヒト」: 学校法人としての「グロービス経営大学院」、株式会社立のスクール「グロービス・エグゼクティブ・スクール」「グロービス・マネジメント・スクール」、企業内研修事業を行うグロービス・コーポレート・エデュケーション、eラーニングやオンラインクラスのほか定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」などを提供するグロービス・デジタル・プラットフォーム
「カネ」: ベンチャー企業への投資・育成を行うベンチャー・キャピタル「グロービス・キャピタル・パートナーズ」
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「チエ」: 出版事業ならびにオウンドメディア「GLOBIS 学び放題×知見録」
さらに社会に対する創造と変革を促進するため、一般社団法人G1によるカンファレンス運営、一般財団法人KIBOWによる震災復興支援および社会的インパクト投資を展開しています。