樵木林業が遺産に!
2025-02-13 09:23:57

徳島県南の樵木林業が日本農業遺産に認定!地域振興と持続可能性を追求する取り組み

徳島県南の樵木林業が日本農業遺産に認定



この度、徳島県南部に位置する「とくしま樵木林業推進協議会」によって申請された「みなみ阿波の樵木林業システム―照葉樹林に育まれた里山、里海の物語―」が日本農業遺産に認定されました。この認定は、地域が持つ貴重な農林水産業や文化、景観、そして生物多様性を一体として評価するもので、地域の歴史や特性を未来へ継承する重要な制度の一環です。

樵木林業の歴史と現代の取り組み



「樵木林業」とは、約350年の歴史を持つ伝統的な農業・林業のスタイルで、特に徳島県南ではその再興と再産業化に取り組んでいます。推進協議会は、徳島県や南部の4市町と民間団体により構成されており、地域の特性を活かした持続可能な林業を目指しています。

株式会社四国の右下木の会社は、樵木林業を中心に活動しています。設立は2021年ですが、地域自治体との連携を通じて、樵木林業を再興させ、放置されていた里山の照葉樹林を保全・再生しながら、その資源を活用した「樵木備長炭」や「樵木薪」の製造・販売に取り組んでいます。これにより、地方経済の持続可能な発展を促進しています。

WTOとIoTの活用



同社は、製炭技術の効率化に向けた新たなアプローチを導入しています。炭窯の規格を統一することや、IoTクラウド機能を用いた製炭システムを開発し、従来の技術を数値化・可視化することに成功しました。このことにより、製造過程の改善や工程管理が可能になり、森林資源の有効活用が一層進められています。

樵木林業と製炭業を分業し、山づくりから製品の販売、ブランド化、環境保全までを一貫して行う「林業六次産業化モデル」は、他の地域でも応用可能なプロジェクトとして注目されており、新たな地域振興モデルとして期待されています。

農業遺産認定後の展望



日本農業遺産に認定されたことを機に、株式会社四国の右下木の会社は樵木林業の価値を広めていく方針です。環境の重要性が高まる中で、徳島県の特性を活かした樵木林業の発展が求められています。将来的には全国各地への展開を目指し、持続可能な森林管理の新たなモデルとして社会全体に広めていくことを目指しています。

代表取締役 吉田基晴の想い



代表取締役の吉田基晴氏は、「地域伝統の樵木林業が日本農業遺産に認定されたことに、大変嬉しく感じています。私たちは樵木林業の持つ環境保全性能と生産性に着目し、その発展に尽力してきました。今後も先人の知恵を大切にしつつ、先進技術を取り入れて持続可能な里山林業の未来を築き上げていきます」と語っています。

持続可能な林業が生み出す新たな価値に期待が膨らみます。地域の皆さんが誇るこの取り組みが、他地域にも広がっていくことが待ち望まれます。


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会社情報

会社名
株式会社四国の右下木の会社
住所
海部郡美波町奥河内字弁財天54-5
電話番号
0884-70-5831

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