FFRI yarai Version 3.7 のリリース
2025年7月31日、株式会社FFRIセキュリティは、新たなエンドポイントセキュリティソリューション「FFRI yarai Version 3.7」の提供を開始しました。このバージョンは、サイバー攻撃の多様化とそれに伴うリスクの深刻化を受けて、最新の検出精度と機能を備えています。
現状のサイバー攻撃に対する脅威
近年、情報通信技術の急速な発展が進む中、サイバー攻撃も日々進化を遂げています。攻撃者は得られる情報や金銭的利益を目的に、高度な技術を駆使して新たな手法を確立し、より巧妙かつ悪質な攻撃を仕掛けています。中には、RaaS(Ransomware as a Service)を用いてその攻撃手法を商業化し、さらなる攻撃の対象が拡大している実態もあります。このような背景の中、FFRIセキュリティは「FFRI yarai Version 3.7」を開発しました。
新機能と改善点
1. エンジン機能の強化
新バージョンでは、検出エンジンを大幅に強化し、不審な通信の監視やメモリ書き換え、ファイル生成などの動作に対する検出精度を向上させています。特に、正規のアプリケーションを悪用した攻撃手法に対する対策も強化されています。
2. IOAレコード機能の改善
「FFRI yarai Version 3.7」では、ファイル作成や書き込み、レジストリ参照、プロセスの起動・メモリアクセスの監視を強化しました。また、通信監視の精度向上や既存ロジックの改善も行い、より効果的な監視体制を構築しています。
3. クラウド連携機能の向上
新たなポリシーとして、クライアントが検出したスクリプトファイルについてもクラウド上のデータベースと照合を行う機能が追加され、PowerShellスクリプトなど、より高度な攻撃手法に対する防御が強化されました。
4. FFRI Update Keeperサービスの導入
この機能により、管理コンソールからのアップデート時にOSがシャットダウンするのを防げるため、管理者の負担を大幅に軽減します。
その他の機能改善
- - ハンティング機能の高速化: 処理速度が向上し、リアルタイムスキャンの適用範囲も拡大。
- - 不正停止機能の改善: サービスの安定性が向上しました。
- - ATT&CK情報のアップデート: HIPSエンジンによる検出時に付与される情報が最新のv16に更新されます。
- - 新OSのサポート開始: Windows 11 Enterprise LTSC 2024およびWindows Server 2025のサポートが始まっています。
FFRIセキュリティについて
株式会社FFRIセキュリティは、2007年に設立され、日本国内におけるセキュリティ研究の先駆者として活動しています。官公庁や企業にセキュリティ技術を提供し、防御実績を共有することで、国内外から高く評価されています。企業は現在、国家主導のサイバーセキュリティ調査や研究プロジェクトに参加し、サイバー安全保障の推進に努めています。
詳しい情報や価格については、公式サイトでのお問い合わせをお待ちしています。