国内初の医療専用閉域ネットワーク「WCI」について
株式会社ビットブレインは、福井県の支援を受けて、医療業界のデジタル化を促進する閉域ネットワーク「WCI」を開発しました。このネットワークは、医療機関同士が安全かつ高速に大容量の医療データをやり取りできる仕組みを提供します。2024年12月1日からはこのネットワークを利用した実証実験の参加者を募集することも発表されています。
WCIの特徴
WCIは、インターネットへの物理的な接続がないため、サイバー攻撃に対するリスクを大幅に軽減しています。医療機関では、光通信線の開設と専用ルータの設置を行うだけでネットワークが構築され、専門知識を必要とせずに簡単に導入できます。これにより、医療情報のセキュリティが大幅に向上するのです。
背景と目的
近年、少子高齢化に伴う医療業界の人手不足が顕在化しています。それに対して、医療サービスを受ける患者の数は増加し、効率的な業務運営が求められています。特に、CTやMRIなど高度な検査が欠かせない現代医療においては、これらの画像診断を行うための放射線科医が不足している状況にあります。これに対する効果的な対策が、WCIによる「遠隔画像診断」です。
さらに、インターネットによるリモートメンテナンスの導入も進んでいますが、サイバーセキュリティのリスクが増加する中で、このような取り組みは病院に新たな負担を強いることになります。そのため、医療専用の閉域ネットワークが必要とされているわけです。
医療専用閉域ネットワークがもたらす効果
WCIの導入により、医療業界でのサイバーリスクが低減され、医療従事者の負担が軽減されることが期待されています。また、医療機関同士がネットワークを介して連携しやすくなるため、患者に対するサービス向上にも繋がります。加えて、システムコストの削減も実現できると考えられています。
実証実験への参加要件
ビットブレインが実施する実証実験には、医療機関や研究機関、医療関連の企業が参加できます。参加するには、医療DX促進のための協定を結び、実証実験開始に関する情報をプレスリリースすることが求められます。これは、意義のあるネットワーク利用の検証と共に、医療環境の改善に寄与することが目的です。
今後の展開
今後、ビットブレインはWCIの普及を目指し、医療情報システムの遠隔利用や共同利用を推進する計画です。これにより、医療現場のデジタル化がさらに進展し、患者へのサービス向上が期待されます。
企業情報
ビットブレインは、セキュリティやネットワーク、AI技術の研究・開発に特化したIT企業であり、数々の受賞歴を持つ実績があります。情報技術を駆使し、社会課題に対する解決策を提供することを使命としている企業です。具体的な情報については、公式ウェブサイトを訪問してください。
株式会社ビットブレインの公式サイト
お問い合わせ先
株式会社ビットブレイン
福井県福井市中央1丁目3番5号FUKUMACHIBLOCK
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