小型警察犬アンズが母犬に!
トイプードルのアンズが、警察犬としての新たな一歩を踏み出すストーリーが、多くの人の心をつかんでいます。本書「おかあさんになった警察犬アンズ」は、アンズが小型警察犬としての驚くべき活躍を続ける中で、母犬になったことを描いた感動のノンフィクションです。著者の鈴木博房氏が語るこの物語には、特に児童たちに伝えたいメッセージが込められています。
アンズは、殺処分の危機を乗り越え、ただのペットとしてではなく、警察犬として人々を守るという大きな使命を背負っています。彼女の出産を迎え、3頭の子犬たちへの愛情に満ちた育成の様子は、やさしさや強さ、努力の価値を教えてくれます。
出産と育成の様子
この本では、アンズが母犬としてどのように子犬たちに接しているのか、その細やかな描写がなされています。特に、エディー、エンジョイ、エリーという3兄弟に、母としての愛情を注ぎ込むシーンは心が温まるものです。注目すべきは、アンズが子どもたちに教える「強さ」「やさしさ」「がんばる気持ち」というメッセージです。
子犬たちと一緒に過ごす日常の中で、アンズは「親の前を歩かない」「順序を守る」「できるまで努力する」といった生活のルールを身をもって教えています。これらのエピソードは、単なる物語ではなく、子どもたちへの重要な教育手段としての役割を果たしています。
警察犬の重要な役割
昨今、警察犬の活動は多岐にわたります。例えば、高齢者の行方不明者捜索や取引犯罪の発見に至るまで、私たちの社会に大きな影響を与えているのです。鈴木氏は、今の犯罪とそれに対抗するための警察犬の重要性を強調しています。「どんな悪事も見逃さない」という信念で活躍するアンズは、ただの犬ではなく、私たちの生活を支える大切な存在なのです。
この本を通じて伝えられるのは、アンズが自己犠牲をもって任務にあたり、子犬たちにその精神を受け継がせる姿です。警察犬としての使命を果たしつつ、母犬として温かく子育てを行う彼女は、多くの人に力と希望を与えてくれる存在です。
まとめ
「おかあさんになった警察犬アンズ」は、愛情と勇気があふれる物語です。アンズが伝えるメッセージは、子どもたちだけでなく、大人たちにも深く響きます。私たちが日常生活で忘れがちな大切なことを再認識させてくれる、感動的な一冊となっています。また、これを読んだ後には、アンズや彼女の子犬たちがどのように成長していくのか、また新たな冒険が待っているのか、期待が膨らみます。ぜひ一度手に取ってみてください。
書誌情報
- - 書名:おかあさんになった警察犬アンズ 〜子犬たちにつたえる強さ・やさしさ・がんばる気持ち
- - 著者名:鈴木博房
- - 出版社:株式会社岩崎書店
- - 定価:1,540円(本体1,400円+税)
- - 判型:A5判
- - 頁数:144ページ
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